マイクロソフト セキュリティ情報 MS13-029 - 緊急

リモート デスクトップ クライアントの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2828223)

公開日: 2013年4月10日 | 最終更新日: 2013年6月27日

バージョン: 2.0

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 1 件の Windows リモート デスクトップ クライアントの脆弱性を解決します。これらの脆弱性により、ユーザーが特別に細工された Web ページを表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

このセキュリティ更新プログラムの深刻度は、Windows XP、Windows Vista、および Windows 7 で影響を受けるリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント、リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント、リモート デスクトップ接続 7.1 クライアントについて、「緊急」と評価しています。Windows Server 2003、Windows Server 2008、および Windows Server 2008 R2 で影響を受けるリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント、リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント、およびリモート デスクトップ接続 7.1 クライアントについては、深刻度は「警告」です。詳細については、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、リモート デスクトップ クライアントがメモリ内でオブジェクトを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。この脆弱性に関する詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: ほとんどのお客様は自動更新を有効にしていて、このセキュリティ更新プログラムが自動的にダウンロードおよびインストールされるため、特別な措置を講じる必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で確認し、インストールする必要があります。自動更新の具体的な構成オプションの詳細については、サポート技術情報 294871 を参照してください。

管理者およびエンタープライズ インストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンド ユーザーについては、マイクロソフトは更新プログラム管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスを使用して更新プログラムを確認してこの累積的な更新プログラムを直ちに適用することを推奨します。

このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

サポート技術情報

サポート技術情報 2828223
ファイルに関する情報 あり
SHA1/SHA2 ハッシュ あり
既知の問題 なし

影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

オペレーティング システム コンポーネント 最も深刻な脆弱性の影響 総合的な深刻度 置き換えられる更新プログラム
Windows XP
Windows XP Service Pack 3 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=353812de-b1eb-4245-82e3-7829cb72bba3) (2813345) リモートでコードが実行される 緊急 [MS09-044](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=157861) の 956744
Windows XP Service Pack 3 [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=1754fdde-4744-4783-b6d3-e38eb2874b58) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 [MS11-017](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=207892) の 2483614
Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=f413845a-84e0-48d9-b5bc-56a37109ab33) (2813345) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows Server 2003
Windows Server 2003 Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=75b00750-80c3-4ffa-adbf-5f40a41309b9) (2813345) リモートでコードが実行される 警告 なし
Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=7efb8816-ca23-4a75-a0cc-53a663eac3a9) (2813345) リモートでコードが実行される 警告 なし
Windows Vista
Windows Vista Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=20500712-2c0f-41e2-95a8-db1a5dcf717a) (2813345) リモートでコードが実行される 緊急 [MS09-044](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=157861) の 956744
Windows Vista Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=1bf2935a-2fa4-4a26-bccf-fe0b63a16b37) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=4c6f006c-fcb8-499f-bd91-9c8acb3ec3c3) (2813345) リモートでコードが実行される 緊急 [MS09-044](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=157861) の 956744
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=201eb194-e7c9-479c-bb03-646b22f2bbd1) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows Server 2008
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=92bd1819-46f9-4a9b-bf2b-ea6aaaee9890) (2813345) リモートでコードが実行される 警告 [MS09-044](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=157861) の 956744
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=6518cdc6-10a6-46ed-a2f6-6f58216fe319) (2813345) リモートでコードが実行される 警告 [MS09-044](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=157861) の 956744
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2 [リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=4807c3fe-bc54-4db6-a9b0-ee21bdd9820f) (2813345) リモートでコードが実行される 警告 [MS09-044](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=157861) の 956744
Windows 7
Windows 7 for 32-bit Systems [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d7623f17-783d-431a-8274-17d71df72202) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1 [リモート デスクトップ接続 7.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d7623f17-783d-431a-8274-17d71df72202) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows 7 for x64-based Systems [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5595efaa-3d57-4c9a-8b53-7cfa06093f1e) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1 [リモート デスクトップ接続 7.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5595efaa-3d57-4c9a-8b53-7cfa06093f1e) (2813347) リモートでコードが実行される 緊急 なし
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=79c870b9-b800-4f59-a5ea-19a5c890af52) (2813347) リモートでコードが実行される 警告 なし
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 [リモート デスクトップ接続 7.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=79c870b9-b800-4f59-a5ea-19a5c890af52) (2813347) リモートでコードが実行される 警告 なし
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems [リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=c7047403-8c2a-42de-bea5-d7354847730a) (2813347) リモートでコードが実行される 警告 なし
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1 [リモート デスクトップ接続 7.1 クライアント](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=c7047403-8c2a-42de-bea5-d7354847730a) (2813347) リモートでコードが実行される 警告 なし

  

影響を受けないソフトウェア

オペレーティング システム コンポーネント
Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1 リモート デスクトップ接続 8.0 クライアント
Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1 リモート デスクトップ接続 8.0 クライアント
Windows 8 for 32-bit Systems リモート デスクトップ接続 8.0 クライアント
Windows 8 for 64-bit Systems リモート デスクトップ接続 8.0 クライアント
Windows Server 2012 リモート デスクトップ接続 8.0 クライアント
Windows RT 対象外
Server Core インストール オプション
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール) 対象外
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール) 対象外
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems (Server Core インストール) 対象外
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (Server Core インストール) 対象外
Windows Server 2012 (Server Core インストール) 対象外

更新プログラムに関する FAQ

なぜこのセキュリティ情報は 2013 年 6 月 27 日に更新されたのですか?
マイクロソフトはこのセキュリティ情報を更新し、Windows XP Service Pack 3 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント用の更新プログラム 2813347 を再リリースしました。元の更新プログラムには、特定の構成で実行されているシステムに更新プログラムが誤って再提供されるという問題があり、この再リリース版ではその問題を解決しています。マイクロソフトは影響を受けるソフトウェアを実行しているお客様に直ちに再リリース版のセキュリティ更新プログラムを適用することを推奨します。

Server Core インストールはこのセキュリティ情報で説明している脆弱性によってどのような影響を受けますか? 
この更新プログラムによって解決される脆弱性は、「影響を受けないソフトウェア」の表に示すように、Server Core インストール オプションを使用してインストールされている Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、または Windows Server 2012 のサポートされるエディションには影響を及ぼしません。このインストール オプションに関する詳細情報は、TechNet の記事「Managing a Server Core Installation: Overview」(英語)、「Servicing a Server Core Installation」(英語)、および「Server Core サーバーとフル サーバーの統合に関するテクニカル プレビュー」を参照してください。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか? 
このセキュリティ情報に記載されている影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

脆弱性の情報

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、4 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響
影響を受けるソフトウェア RDP ActiveX コントロールにてリモートでコードが実行される脆弱性 - CVE-2013-1296 総合的な深刻度
Windows XP
Windows XP Service Pack 3 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows XP Service Pack 3 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows Server 2003
Windows Server 2003 Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Vista
Windows Vista Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows Vista Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows Server 2008
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアント (2813345) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows 7
Windows 7 for 32-bit Systems 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows 7 for x64-based Systems 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアント (2813347) 緊急 リモートでコードが実行される 緊急
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアント (2813347) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (2813347) 警告 リモートでコードが実行される 警告
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアント (2813347) 警告 リモートでコードが実行される 警告

RDP ActiveX コントロールにてリモートでコードが実行される脆弱性 - CVE-2013-1296

リモート デスクトップ ActiveX コントロールの mstscax.dll がメモリ内の削除済みのオブジェクトにアクセスしようとする場合に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者は特別に細工された Web ページをユーザーに開かせることにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。この脆弱性が悪用された場合、攻撃者がログオン ユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2013-1296 を参照してください。

問題を緩和する要素

緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
  • 既定で、Windows Server 2003、Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 上の Internet Explorer は、「セキュリティ強化の構成」と呼ばれる制限されたモードで実行されます。このモードは、この脆弱性の影響を緩和します。Internet Explorer のセキュリティ強化の構成に関する詳細情報については、この脆弱性に関する「よく寄せられる質問」を参照してください。

回避策

回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。

  • mstscax.dll へのアクセスを制限する

    注: これらのコマンドを使用するには、管理者である必要があります。

    Windows XP および Windows Server 2003

    昇格されたコマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。

    cacls %windir%\system32\mstscax.dll /E /P everyone:N
    cacls %windir%\sysWOW64\mstscax.dll /E /P everyone:N
    

    Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2

    昇格されたコマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。

    takeown /F %windir%\system32\mstscax.dll
    cacls %windir%\system32\mstscax.dll /E /P everyone:N
    takeown /F %windir%\SysWOW64\mstscax.dll
    cacls %windir%\SysWOW64\mstscax.dll /E /P everyone:N
    for /F "tokens=*" %G IN ('dir /b /s %windir%\winsxs\mstscax.dll') DO takeown /F %G && cacls %G /E /P everyone:N
    

    回避策の影響: これらのステップを実行した後、送信リモート デスクトップ接続が行えなくなります。

    回避策の解除方法:

    注: これらのコマンドを使用するには、管理者である必要があります。

    Windows XP および Windows Server 2003

    昇格されたコマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。

    cacls %windir%\system32\mstscax.dll /E /R everyone
    cacls %windir%\SysWOW64\mstscax.dll /E /R everyone
    

    Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2

    昇格されたコマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。

    cacls %windir%\system32\mstscax.dll /E /R everyone
    cacls %windir%\SysWOW64\mstscax.dll /E /R everyone
    for /F "tokens=*" %G IN ('dir /b /s %windir%\winsxs\mstscax.dll') DO cacls %G /E /R everyone
    
  • リモート デスクトップ接続の ActiveX コントロールが Internet Explorer で実行されないようにする

    コントロールの Kill Bit をレジストリで設定することにより、Internet Explorer で COM オブジェクトのインスタンス化が試行されるのを無効にできます。

    注: この回避策は Web ベースの攻撃方法によるこの脆弱性の悪用を防ぎますが、ユーザーが悪意のある RDP サーバーへの接続を手動で開始することを防ぐことはできません。

    警告: レジストリ エディターを正しく使用しないと、深刻な問題が生じ、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。マイクロソフトは、レジストリ エディターを正しく使用しない場合に起こる問題の解決について、保証はできません。レジストリ エディターは、お客様各自の責任において使用してください。

    ActiveX コントロールが Internet Explorer で実行されないようにするためのステップの詳細については、サポート技術情報 240797 を参照してください。

    このサポート技術情報に記載されているステップに従い、レジストリに互換性フラグの値を作成し、Internet Explorer で COM オブジェクトのインスタンスが作成されないようにしてください。

    1. 次のコンテンツで、ファイル名 Disable_Remote_Desktop_ActiveX.reg としてテキスト ファイルを作成します。

      Windows Registry Editor Version 5.00
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{9059f30f-4eb1-4bd2-9fdc-36f43a218f4a}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{9059f30f-4eb1-4bd2-9fdc-36f43a218f4a}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{971127BB-259F-48c2-BD75-5F97A3331551}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{971127BB-259F-48c2-BD75-5F97A3331551}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{7584c670-2274-4efb-b00b-d6aaba6d3850}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{7584c670-2274-4efb-b00b-d6aaba6d3850}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{6A6F4B83-45C5-4ca9-BDD9-0D81C12295E4}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{6A6F4B83-45C5-4ca9-BDD9-0D81C12295E4}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{4EDCB26C-D24C-4e72-AF07-B576699AC0DE}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{4EDCB26C-D24C-4e72-AF07-B576699AC0DE}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{54CE37E0-9834-41ae-9896-4DAB69DC022B}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{54CE37E0-9834-41ae-9896-4DAB69DC022B}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{4eb89ff4-7f78-4a0f-8b8d-2bf02e94e4b2}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{4eb89ff4-7f78-4a0f-8b8d-2bf02e94e4b2}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{7390f3d8-0439-4c05-91e3-cf5cb290c3d0}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{7390f3d8-0439-4c05-91e3-cf5cb290c3d0}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{a9d7038d-b5ed-472e-9c47-94bea90a5910}] "Compatibility Flags"=dword:00000400
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\ActiveX Compatibility\{a9d7038d-b5ed-472e-9c47-94bea90a5910}]"Compatibility Flags"=dword:00000400
      
    2. この .reg ファイルをダブルクリックすると、個々のコンピューターに適用できます。グループ ポリシーを使用し、ドメインに適用することもできます。グループ ポリシーの詳細については、TechNet の記事「Group Policy collection 」(英語情報) を参照してください。

    注: 変更を有効にするには、Internet Explorer を再起動する必要があります。

    回避策の影響:ユーザーは Web ページ内でリモート デスクトップ接続を開始できなくなります。

    回避策の解除方法:この回避策のために追加したレジストリ キーを削除します。

  • インターネットおよびローカル イントラネット セキュリティ ゾーンの設定を「高」に設定し、これらのゾーンで ActiveX コントロールおよびアクティブ スクリプトをブロックする

    インターネット セキュリティ ゾーンの設定を変更し、ActiveX コントロールおよびアクティブ スクリプトをブロックすることは、この脆弱性の悪用を防ぐのに役立ちます。これには、ブラウザーのセキュリティ設定を「高」に設定して実行します。

    Internet Explorer のブラウザーのセキュリティ レベルを上げるには、以下のステップを実行してください。

    1. Internet Explorer の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。
    2. [インターネット オプション] ダイアログ ボックスで、[セキュリティ] タブをクリックし、次に [インターネット] のアイコンをクリックします。
    3. [このゾーンのセキュリティのレベル] の下のスライダーのつまみを「高」まで移動させます。これにより、訪問するすべての Web サイトのセキュリティ レベルが「高」に設定されます。

    注: スライダーが表示されていない場合、[既定のレベル] ボタンをクリックし、次にスライダーを「高」に移動させます。

    注: セキュリティ レベルを「高」に設定すると、Web ページが正しく動作しない場合があります。この設定の変更後、Web サイトの使用が困難になり、そのサイトが安全だと確信できる場合は、そのサイトを [信頼済みサイト] に追加できます。これにより、セキュリティが「高」に設定されていても、そのサイトが適切に実行されます。

    回避策の影響:ActiveX コントロールおよびアクティブ スクリプトをブロックすると、別の影響があります。インターネットまたはイントラネット上の多くの Web サイトは ActiveX またはアクティブ スクリプトを使用して、追加の機能を提供します。たとえば、オンラインの電子商取引またはオンライン バンキング サイトには ActiveX コントロールを使用して、メニュー、注文書、計算書などを提供しているものもあります。ActiveX コントロールまたはアクティブ スクリプトのブロックはグローバル設定であり、すべてのインターネットおよびイントラネット サイトに影響を及ぼします。ActiveX コントロールおよびアクティブ スクリプトをこれらの Web サイトでブロックしたくない場合、「信頼する Web サイトを Internet Explorer の信頼済みサイト ゾーンに追加する」で説明されているステップを行ってください。

    信頼する Web サイトを Internet Explorer の信頼済みサイト ゾーンに追加する

    インターネット ゾーンおよびローカル イントラネット ゾーンで ActiveX コントロールおよびアクティブ スクリプトをブロックするように設定後、信頼する Web サイトを Internet Explorer の信頼済みサイト ゾーンに追加できます。これにより、信頼されていない Web サイトからの攻撃を防ぎながら、現在とまったく同じ様に、信頼する Web サイトを引き続き使用できます。マイクロソフトは信頼できる Web サイトのみを [信頼済み] サイト ゾーンに追加することを推奨します。

    これを行うためには、次のステップを実行します。

    1. Internet Explorer で [ツール] をクリックし、[インターネット オプション] をクリックします。次に [セキュリティ] タブをクリックします。
    2. [Web コンテンツのゾーンを選択してセキュリティのレベルを設定する] で、[信頼済みサイト] をクリックし、次に [サイト] をクリックします。
    3. 暗号化されたチャネルを必要としない Web サイトを追加する場合は、[このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする] チェック ボックスをクリックして、チェックを外します。
    4. [次の Web サイトをゾーンに追加する] で、信頼する Web サイトの URL を入力し、次に [追加] ボタンをクリックします。
    5. ゾーンに追加したい各 Web サイトについて、これらのステップを繰り返します。
    6. [OK] を 2 回クリックし、変更を許可し、Internet Explorer に戻ります。

    注: システムで悪質な動作が行われないと信頼できるすべてのサイトを追加します。特に追加すべき 2 つの Web サイトは *.windowsupdate.microsoft.com および *.update.microsoft.com です。これらはセキュリティ更新プログラムをホストする Web サイトで、セキュリティ更新プログラムのインストールには ActiveX コントロールが必要です。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?    これはリモートでコードが実行される脆弱性です。

何が原因で起こりますか?    この脆弱性は、マイクロソフト リモート デスクトップ ActiveX コントロールが、解放されたメモリ内のオブジェクトにアクセスしようとすると発生し、攻撃者が現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行できるような形でメモリを破損する可能性があります。

マイクロソフト リモート デスクトップ ActiveX コントロールとは何ですか? リモート デスクトップ コントロール オブジェクトは、リモート デスクトップ サービスのユーザー エクスペリエンスをカスタマイズするために使用される、 Microsoft ActiveX コントロールです。詳細については、「リモート デスクトップ ActiveX コントロール(Windows)」(英語情報) を参照してください。

この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?    この脆弱性が悪用された場合、攻撃者が現在のユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている時に、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピューターが完全に制御される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?    攻撃者は、この脆弱性の悪用を目的として設計された、特別に細工した Web サイトをホストし、ユーザーにその Web サイトを表示するよう誘導する可能性があります。また、攻撃者は侵害された Web サイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れるまたはホストする Web サイトを利用する可能性があります。これらの Web サイトには、この脆弱性を悪用する可能性のある特別に細工されたコンテンツが含まれている場合があります。しかし、すべての場合において、強制的にユーザーに攻撃者が制御するコンテンツを表示させることはできません。その代わり、ユーザーに操作を行わせることが攻撃者にとっての必要条件となります。一般的には、ユーザーに電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージのリンクをクリックさせ、攻撃者の Web サイトへユーザーを誘導します。または、電子メールで送信した添付ファイルを開かせようとします。

主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?    ワークステーションまたはターミナル サーバーなど、Internet Explorer を頻繁に使用するコンピューターが、最もこの脆弱性による危険にさらされます。

Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、または Windows Server 2012 用の Internet Explorer を使用していますが、これにより、この脆弱性の影響は緩和されますか? 
はい。既定で、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、および Windows Server 2012 上の Internet Explorer は、「セキュリティ強化の構成」と呼ばれる制限されたモードで実行されます。セキュリティ強化の構成は、Internet Explorer で事前に設定され、ユーザーまたは管理者が特別に細工された Web コンテンツをサーバーにダウンロードし、実行する危険性を低減します。これは、Internet Explorer の信頼済みサイト ゾーンに追加していない Web サイトに対する「緩和する要素」に該当します。

Enhanced Mitigation Experience Toolkit v3.0 (EMET) とは何ですか?  Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) は、ソフトウェアの脆弱性が悪用されるのを防ぐのに役立つユーティリティです。EMET はセキュリティの緩和技術を使用してこれを可能にします。これらの技術は特別な保護および防御として機能するため、悪意のあるユーザーがソフトウェアの脆弱性を悪用するには、これらを破る必要があります。これらのセキュリティの緩和技術は、脆弱性が悪用されないことを保証するものではありませんが、可能な限り悪用を困難にします。多くの場合、EMET を回避するような、完全に機能する悪用が開発されることはないと考えられます。詳細については、サポート技術情報 2458544 を参照してください。

EMET はこの脆弱性を悪用しようとする 攻撃の緩和に役立ちますか? 
はい。Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) は、脆弱性の悪用を困難にする保護レイヤーを追加することによって、この脆弱性の悪用を防止するために役立ちます。EMET は、最新のセキュリティ強化テクノロジを適用することによってソフトウェアの脆弱性の悪用によるコード実行を防ぐために役立つユーティリティです。現時点では、EMET に対するサポートは限定されており、英語のみでご利用可能です。詳細については、サポート技術情報 2458544 を参照してください。

この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?    この更新プログラムは、リモート デスクトップ クライアントがメモリ内でオブジェクトを処理する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?    いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。

このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?    いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

更新プログラムに関する情報

検出および展開ツールとガイダンス

管理者がセキュリティ更新プログラムを展開するときに役立つリソースがいくつかあります。 

  • Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカル システムとリモート システムの不足しているセキュリティ更新プログラムと一般的な誤ったセキュリティ構成をスキャンできます。 
  • Windows Server Update Services (WSUS)、Systems Management Server (SMS)、および System Center Configuration Manager (SCCM) は、管理者がセキュリティ更新プログラムを配布するときに役に立ちます。 
  • Application Compatibility Toolkit に含まれている Update Compatibility Evaluator コンポーネントは、インストールされているアプリケーションに対する Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化する手助けをします。 

利用可能なこれらのツールおよび他のツールの詳細については、「セキュリティ ツール」を参照してください。

セキュリティ更新プログラムの展開

影響を受けるソフトウェア

影響を受けるソフトウェア用の特定のセキュリティ更新プログラムについては、該当リンクの情報を参照してください。

Windows XP (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 Windows XP Service Pack 3 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
WindowsXP-KB2813345-x86-JPN.exe
Windows XP Service Pack 3 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント (Tablet PC Edition 2005 Service Pack 3 を除く) の場合
WindowsXP-KB2813347-v2-x86-JPN.exe
Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 の場合
WindowsServer2003.WindowsXP-KB2813345-x64-JPN.exe
インストール スイッチ サポート技術情報 262841 を参照してください。
ログ ファイル リモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
KB2813345.log
リモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
KB2813347-v2.log
再起動の必要性 この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。

再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。
削除に関する 情報 リモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
[コントロール パネル] の[プログラムの追加と削除] または %Windir%\$NTUninstallKB2813345$\Spuninst フォルダーの Spuninst.exe ユーティリティを使用します。
リモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
[コントロール パネル]の [プログラムの追加と削除] または %Windir%\$NTUninstallKB2813347-v2$\Spuninst フォルダーの Spuninst.exe ユーティリティを使用します。
ファイル に関する情報 リモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
サポート技術情報 2813345 を参照してください。
リモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
サポート技術情報 2813347 を参照してください。
レジストリ キーの確認 サポートされているすべての Windows XP 32 ビット版上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP4\KB2813345\Filelist
サポートされているすべての Windows XP 32 ビット版上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP4\KB2813347-v2\Filelist
サポートされているすべての Windows XP x64 ベース版上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP Version 2003\SP3\KB2813345\Filelist

注 Windows XP Professional x64 Edition のサポートされるバージョンの更新プログラムは、Windows Server 2003 x64 Edition のサポートされるバージョンにも適用されます。

Windows Server 2003 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 Windows Server 2003 Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
WindowsServer2003-KB2813345-x86-JPN.exe
Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
WindowsServer2003.WindowsXP-KB2813345-x64-JPN.exe
インストール スイッチ サポート技術情報 262841 を参照してください。
ログ ファイル KB2813345.log
再起動の必要性 この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。

再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。
削除に関する情報 リモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
[コントロール パネル] の[プログラムの追加と削除] または %Windir%\$NTUninstallKB2813345$\Spuninst フォルダーの Spuninst.exe ユーティリティを使用します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2813345 を参照してください。
レジストリ キーの確認 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP3\KB2813345\Filelist

注 Windows Server 2003 x64 Edition のサポートされるバージョンの更新プログラムは、Windows XP Professional x64 Edition のサポートされるバージョンにも適用されます。

Windows Vista (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 Windows Vista Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
Windows6.0-KB2813345-x86.msu
Windows Vista Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
Windows6.0-KB2813347-x86.msu
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合Windows6.0-KB2813345-x64.msu
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
Windows6.0-KB2813347-x64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 このセキュリティ更新プログラムは再起動を必要としません。インストーラーが必要なサービスを停止し、更新プログラムが適用され、サービスが再起動します。しかし、何らかの理由により、必要なサービスが停止しない場合、または必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。
削除に関する 情報 WUSA.exe は更新プログラムのアンインストールをサポートしていません。WUSA.exe によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするには、[コントロール パネル] をクリックし、次に [セキュリティ センター] をクリックします。[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラム] をクリックして、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 リモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
サポート技術情報 2813345 を参照してください。
リモート デスクトップ接続 7.0 クライアントの場合
サポート技術情報 2813347 を参照してください。
レジストリ キーの確認 注: この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。

Windows Server 2008 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
Windows6.0-KB2813345-x86.msu
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
Windows6.0-KB2813345-x64.msu
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2 上のリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
Windows6.0-KB2813345-ia64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 このセキュリティ更新プログラムは再起動を必要としません。インストーラーが必要なサービスを停止し、更新プログラムが適用され、サービスが再起動します。しかし、何らかの理由により、必要なサービスが停止しない場合、または必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。
削除に関する 情報 WUSA.exe は更新プログラムのアンインストールをサポートしていません。WUSA.exe によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするには、[コントロール パネル] をクリックし、次に [セキュリティ センター] をクリックします。[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラム] をクリックして、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 リモート デスクトップ接続 6.1 クライアントの場合
サポート技術情報 2813345 を参照してください。
レジストリ キーの確認 注: この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。

Windows 7 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 サポートされているすべての 32 ビット版の Windows 7 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントおよびサポートされているすべての 32 ビット版の Windows 7 Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアントの場合
Windows6.1-KB2813347-x86.msu
サポートされているすべての x64-based エディションの Windows 7 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントおよびサポートされているすべての x64-based エディションの Windows 7 Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアントの場合
Windows6.1-KB2813347-x64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の 必要性 このセキュリティ更新プログラムは再起動を必要としません。インストーラーが必要なサービスを停止し、更新プログラムが適用され、サービスが再起動します。しかし、何らかの理由により、必要なサービスが停止しない場合、または必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。
削除に関する 情報 WUSA によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするためには、/Uninstall セットアップ スイッチを使用するあるいは、[コントロール パネル] をクリックし、[システムとセキュリティ] をクリックし、[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラムを表示] をクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイル に関する情報 サポート技術情報 2813347 を参照してください。
レジストリ キーの確認 注: この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。

Windows Server 2008 R2 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 サポートされているすべての x64-based エディションの Windows Server 2008 R2 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントおよびサポートされているすべての x64-based エディションの Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアントの場合
Windows6.1-KB2813347-x64.msu
サポートされているすべての Itanium-based エディションの Windows Server 2008 R2 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアントおよびサポートされているすべての Itanium-based エディションの Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続 7.1 クライアントの場合
Windows6.1-KB2813347-ia64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の 必要性 このセキュリティ更新プログラムは再起動を必要としません。インストーラーが必要なサービスを停止し、更新プログラムが適用され、サービスが再起動します。しかし、何らかの理由により、必要なサービスが停止しない場合、または必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。
削除に関する 情報 WUSA によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするためには、/Uninstall セットアップ スイッチを使用するあるいは、[コントロール パネル] をクリックし、[システムとセキュリティ] をクリックし、[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラムを表示] をクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイル に関する情報 サポート技術情報 2813347 を参照してください。
レジストリ キーの確認 注: この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。

関連情報

謝辞

この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。

  • HPZero Day Initiative と協力して、RDP ActiveX コントロールにてリモートでコードが実行される脆弱性 (CVE-2013-1296) を報告してくださった c1d2d9acc746ae45eeb477b97fa74688 氏

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。

サポート

このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法

免責

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2013/04/10):このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2013/04/12):このセキュリティ情報ページを更新し、Windows 7 Service Pack 1 および Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 上のリモート デスクトップ接続クライアントのバージョン番号を、7.0 から 7.1 に修正しました。今回の更新は情報のみの変更です。セキュリティ更新プログラムのファイルへの変更はありません。
  • V2.0 (2013/06/27):Windows XP Service Pack 3 上のリモート デスクトップ接続 7.0 クライアント用の更新プログラム 2813347 を再リリースするために、このセキュリティ情報を更新しました。マイクロソフトは影響を受けるソフトウェアを実行しているお客様に直ちに再リリース版のセキュリティ更新プログラムを適用することを推奨します。詳細については、更新プログラムに関する FAQ を参照してください。

Built at 2014-04-18T01:50:00Z-07:00