マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-019 – 緊急

Windows のファイル操作コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2922229)

公開日:2014 年 4 月 9 日 | 最終更新日:2014 年 7 月 1 日

バージョン: 1.1

概説

概要

このセキュリティ更新プログラムは 1 件の Microsoft Windows に存在する一般で公開された脆弱性を解決します。特別な細工がされた .bat および .cmd ファイルを、信頼できる、または部分的に信頼されるネットワークの場所から実行した場合、この脆弱性によりリモートでコードが実行される可能性があります。攻撃者には、ユーザーにネットワークの場所を強制的に訪問させたり、特別に細工されたファイルを実行させる方法はありません。その代わり、攻撃者はユーザーにこのようなアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーをだまして、攻撃者が特別に細工したファイルの場所に移動するリンクをクリックさせ、ファイルを実行させます。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているリリースの Windows について、深刻度「重要」と評価されています。詳細情報については、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、ネットワークの場所から実行される .bat および .cmd ファイルを処理する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。この脆弱性に関する詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。

推奨する対応策: ほとんどのお客様は自動更新を有効にしていて、このセキュリティ更新プログラムが自動的にダウンロードおよびインストールされるため、特別な措置を講じる必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で確認し、インストールする必要があります。自動更新の具体的な構成オプションの詳細については、サポート技術情報 294871 を参照してください。

管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンドユーザーは、更新プログラムの管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスで更新プログラムを確認して、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。

このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。

サポート技術情報

  • サポート技術情報:2922229
  • ファイルに関する情報:あり
  • SHA1/SHA2 ハッシュ:あり
  • 既知の問題:あり

 

影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア

ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

影響を受けるソフトウェア

**オペレーティング システム** **最も深刻な脆弱性の影響** **総合的な深刻度** **置き換えられる更新プログラム**
**Windows XP**
[Windows XP Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e48a51a6-225e-40e7-876f-c50660feb335) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=7530c2a9-0fec-4c44-a0cd-45cf3ed2de6b) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
**Windows Server 2003**
[Windows Server 2003 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=928a4ff5-0ee0-4689-a8c0-6c255283ed99) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5ee2b998-8b9c-4b11-87ef-2ae877615207) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=18ae0f9a-096c-4d64-831d-cc5e92ccdb19) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
**Windows Vista**
[Windows Vista Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=96c46b66-6a09-4651-ba53-84d89220b794) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Vista x64 Edition Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=0adc1c36-7491-4d5c-b0e5-3f13c1e6a73c) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
**Windows Server 2008**
[Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=bf42106b-2950-4610-9a87-90541ab8b299) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d02a0b9a-bdd3-41e8-a81c-979428a536aa) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=c25c38dc-afa9-4fd2-ae7a-b35c47620fe0) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
**Windows 7**
[Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=48976ce5-f463-4594-af4d-20fcd9394cac) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS13-077](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=320630) の 2872339
[Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=87424645-3074-43c4-a48c-cc820cc2daa9) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS13-019](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=278896) の 2790113
**Windows Server 2008 R2**
[Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=f768a6cf-e5d4-48e0-94db-ef0d75c9fec5) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS13-019](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=278896) の 2790113
[Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=92746bec-26bb-4dbd-8bad-a4620fe88a96) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS13-019](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=278896) の 2790113
**Windows 8 および Windows 8.1**
[Windows 8 for 32-bit Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=71495aee-d5c1-4ed1-8507-3c127d2a08d3) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
[Windows 8 for x64-based Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=6cb950f9-9739-427f-a592-cb4a7388ce04) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
[Windows 8.1 for 32-bit Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5e53dd66-f269-4602-a287-2d59dcb04f18) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
[Windows 8.1 for x64-based Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=1a4e66a7-0f20-4dd8-b422-8724ed71b2db) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
**Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2**
[Windows Server 2012](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=52095598-d88b-4729-9e68-5c29c681d516) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
[Windows Server 2012 R2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e94af348-d2e2-48e3-9f5c-2af86b4310d6) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
**Windows RT および Windows RT 8.1**
Windows RT[1] (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
Windows RT 8.1[1] (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
**Server Core インストール オプション**
[Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=bf42106b-2950-4610-9a87-90541ab8b299) (Server Core インストール) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d02a0b9a-bdd3-41e8-a81c-979428a536aa) (Server Core インストール) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS12-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=266541) の 2758857
[Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=f768a6cf-e5d4-48e0-94db-ef0d75c9fec5) (Server Core インストール) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 [MS13-019](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=278896) の 2790113
[Windows Server 2012](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=52095598-d88b-4729-9e68-5c29c681d516) (Server Core インストール) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
[Windows Server 2012 R2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e94af348-d2e2-48e3-9f5c-2af86b4310d6) (Server Core インストール) (2922229) リモートでコードが実行される 重要 なし
[1] この更新プログラムは、[Windows Update](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=21130) を介して入手可能です。

** **

更新プログラムに関する FAQ

Windows 8.1、Windows RT 8.1、および Windows Server 2012 R2 用の更新プログラム 2919355 をインストールしましたが、このセキュリティ情報に記載されているセキュリティ更新プログラムをインストールする必要がありますか?
いいえ。Windows 8.1、Windows RT 8.1、および Windows Server 2012 R2 の更新プログラム 2919355 (2014 年 4 月) は、Windows 8.1、Windows RT 8.1、および Windows Server 2012 R2 用の累積的な更新プログラムです。更新プログラム 2919355 には更新プログラム 2922229 での修正が含まれるため、更新プログラム 2919355 をインストールした場合は、更新プログラム 2922229 をインストールする必要はありません。マイクロソフトは、更新プログラム 2919355 をインストールすることを推奨します。詳細については、サポート技術情報 2919355 を参照してください。

このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか?
このセキュリティ情報の一覧の影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、サービスパック ライフサイクル ポリシーを参照してください。

以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、4 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

**影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響**
**影響を受けるソフトウェア** **Windows のファイル操作の脆弱性 - CVE-2014-0315** **総合的な深刻度**
**Windows XP**
Windows XP Service Pack 3 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows Server 2003**
Windows Server 2003 Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows Vista**
Windows Vista Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows Server 2008**
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows 7**
Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows Server 2008 R2**
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows 8 および Windows 8.1**
Windows 8 for 32-bit Systems (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows 8 for x64-based Systems (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows 8.1 for 32-bit Systems (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows 8.1 for x64-based Systems (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2**
Windows Server 2012 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2012 R2 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Windows RT および Windows RT 8.1**
Windows RT (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows RT 8.1 (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
**Server Core インストール オプション**
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール) (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール) (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (Server Core インストール) (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2012 (Server Core インストール) (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**
Windows Server 2012 R2 (Server Core インストール) (2922229) **重要**  リモートでコードが実行される **重要**

Windows のファイル操作の脆弱性 - CVE-2014-0315

Microsoft Windows が外部ネットワークから実行される .bat および .cmd ファイルを処理する方法に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2014-0315 を参照してください。

問題を緩和する要素

緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • 攻撃者には、ユーザーにネットワークの場所を強制的に訪問させたり、特別に細工された .bat または .cmd ファイルを実行させる方法はありません。その代わり、攻撃者はユーザーにこのようなアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーをだまして、攻撃者が特別に細工したファイルの場所に移動するリンクをクリックさせ、ファイルを実行させます。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

よく寄せられる質問

この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。

何が原因で起こりますか?
この脆弱性は、.bat および .cmd ファイルの処理に使用されるパスを Windows が不適切に制限することが原因で起こります。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ログオン ユーザーとして任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。ユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、攻撃者が悪意のある .bat および .cmd ファイルを配置した、信頼できる、または部分的に信頼されるネットワークの場所を参照するようユーザーを誘導することが、攻撃者にとっての必要条件となります。脆弱性を悪用するには、攻撃者は、ネットワークの場所からこれらの特別に細工されたファイルを実行するようユーザーを誘導する必要があります。攻撃者には、ユーザーにネットワークの場所を強制的に訪問させたり、特別に細工された .bat または .cmd ファイルを実行させる方法はありません。その代わり、攻撃者はユーザーにこのようなアクションを起こさせる必要があります。たとえば、攻撃者はユーザーをだまして、攻撃者が特別に細工したファイルの場所に移動するリンクをクリックさせ、ファイルを実行させます。

主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
この脆弱性は主に、ユーザーが信頼されないネットワークの場所から添付ファイルを開く可能性のあるワークステーションに影響を及ぼします。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーもまた危険にさらされる可能性があります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。

この更新プログラムは何を修正しますか?
この更新プログラムは、ネットワークの場所から実行される .bat および .cmd ファイルが処理される方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていたのですか?
はい。この脆弱性は一般で公開されていました。この脆弱性には Common Vulnerability and Exposure の番号 CVE-2014-0315 が割り当てられています。

このセキュリティ情報のリリース時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。

検出および展開ツールとガイダンス

管理者がセキュリティ更新プログラムを展開するときに役立つリソースがいくつかあります。 

  • Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカル システムとリモート システムの不足しているセキュリティ更新プログラムと一般的な誤ったセキュリティ構成をスキャンできます。 
  • Windows Server Update Services (WSUS)、Systems Management Server (SMS)、および System Center Configuration Manager は、管理者がセキュリティ更新プログラムを配布するときに役に立ちます。 
  • Application Compatibility Toolkit に含まれている Update Compatibility Evaluator コンポーネントは、インストールされているアプリケーションに対する Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化する手助けをします。 

利用可能なこれらのツールおよび他のツールの詳細については、「セキュリティ ツール」を参照してください。 

セキュリティ更新プログラムの展開

Windows XP (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows XP:
WindowsXP-KB2922229-x86-jpn.exe

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows XP Professional
WindowsServer2003.WindowsXP-KB2922229-x64-jpn.exe
インストール スイッチ サポート技術情報 262841 を参照してください。
更新ログ ファイル KB2922229.log
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除]または %Windir%\$NTUninstallKB2922229$\Spuninst フォルダーの Spuninst.exe ユーティリティを使用します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows XP:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP4\KB2922229\Filelist

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows XP:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP Version 2003\SP3\KB2922229\Filelist

 Windows XP Professional x64 Edition のサポートされるバージョンの更新プログラムは、Windows Server 2003 x64 Edition のサポートされるバージョンにも適用されます。

Windows Server 2003 (すべてのエディション)

参照表

次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。

セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows Server 2003:
WindowsServer2003-KB2922229-x86-jpn.exe

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Server 2003:
WindowsServer2003.WindowsXP-KB2922229-x64-jpn.exe

すべてのサポートされている Itanium-based エディションの Windows Server 2003:
WindowsServer2003-KB2922229-ia64-jpn.exe
インストール スイッチ サポート技術情報 262841 を参照してください。
更新ログ ファイル KB2922229.log
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除]または %Windir%\$NTUninstallKB2922229$\Spuninst フォルダーの Spuninst.exe ユーティリティを使用します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows Server 2003\SP3\KB2922229\Filelist
**注:** Windows Server 2003 x64 Edition のサポートされるバージョンの更新プログラムは、Windows XP Professional x64 Edition のサポートされるバージョンにも適用されます。 ### Windows Vista (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows Vista:
Windows6.0-KB2922229-x86.msu

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Vista:
Windows6.0-KB2922229-x64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 WUSA.exe は更新プログラムのアンインストールをサポートしていません。WUSA.exe によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするには、[コントロール パネル] をクリックし、次に [セキュリティ センター] をクリックします。[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラム] をクリックして、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 : この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。
### Windows Server 2008 (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows Server 2008:
Windows6.0-KB2922229-x86.msu

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Server 2008:
Windows6.0-KB2922229-x64.msu

すべてのサポートされている Itanium-based エディションの Windows Server 2008:
Windows6.0-KB2922229-ia64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 WUSA.exe は更新プログラムのアンインストールをサポートしていません。WUSA.exe によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするには、[コントロール パネル] をクリックし、次に [セキュリティ センター] をクリックします。[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラム] をクリックして、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 : この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。
### Windows 7 (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows 7:
Windows6.1-KB2922229-x86.msu

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows 7:
Windows6.1-KB2922229-x64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 WUSA によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするためには、/Uninstall セットアップ スイッチを使用するあるいは、[コントロール パネル] をクリックし、[システムとセキュリティ] をクリックし、[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラムを表示] をクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 : この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。
### Windows Server 2008 R2 (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows Server 2008 R2:
Windows6.1-KB2922229-x64.msu

すべてのサポートされている Itanium-based エディションの Windows Server 2008 R2:
Windows6.1-KB2922229-ia64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 WUSA によりインストールされた更新プログラムをアンインストールするためには、/Uninstall セットアップ スイッチを使用するあるいは、[コントロール パネル] をクリックし、[システムとセキュリティ] をクリックし、[Windows Update] の下の [インストールされた更新プログラムを表示] をクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 : この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。
### Windows 8 および Windows 8.1 (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows 8:
Windows8-RT-KB2922229-x86.msu

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows 8:
Windows8-RT-KB2922229-x64.msu

すべてのサポートされている 32 ビット版の Windows 8.1:
Windows8.1-KB2922229-x86.msu

すべてのサポートされている x64-based エディションの Windows 8.1:
Windows8.1-KB2922229-x64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 WUSA によってインストールされた更新プログラムをアンインストールするためには、/Uninstall セットアップ スイッチを使用するか、[コントロールパネル]、[システムとセキュリティ]、[WindowsUpdate]、[インストールされた更新プログラム]の順にクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 : この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。
### Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
セキュリティ更新プログラムのファイル名 すべてのサポートされているエディションの Windows Server 2012:
Windows8-RT-KB2922229-x64.msu

すべてのサポートされている Windows Server 2012 R2:
Windows8.1-KB2922229-x64.msu
インストール スイッチ サポート技術情報 934307 を参照してください。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 WUSA によってインストールされた更新プログラムをアンインストールするためには、/Uninstall セットアップ スイッチを使用するか、[コントロールパネル]、[システムとセキュリティ]、[WindowsUpdate]、[インストールされた更新プログラム]の順にクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
レジストリ キーの確認 : この更新プログラムが存在しているかどうかを検証するためのレジストリ キーはありません。
### Windows RT および Windows RT 8.1 (すべてのエディション) **参照表** 次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。
適用 なお、これらの更新プログラムは、Windows Update からのみの提供となります。
再起動の必要性 はい。セキュリティ更新プログラムを適用してから、コンピューターを再起動する必要があります。
削除に関する情報 [コントロールパネル]、[システムとセキュリティ]、[WindowsUpdate]、[インストールされた更新プログラム]の順にクリックし、更新プログラムの一覧から選択します。
ファイルに関する情報 サポート技術情報 2922229 を参照してください。
謝辞 ---- この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い[謝意](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=21127)を表します。 - Windows のファイル操作の脆弱性 (CVE-2014-0315) についてマイクロソフトに協力してくださった Stefan Kanthak 氏 関連情報 -------- ### Microsoft Active Protections Program (MAPP) お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、[Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナー](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=215201)に記載されている各社の Web サイトを参照してください。 ### サポート このセキュリティ更新プログラムに関するヘルプとサポートを受ける方法 - 更新プログラムのインストールのヘルプ:[Microsoft Update のサポート](https://support.microsoft.com/ph/6527) - IT プロフェッショナル向けのセキュリティ ソリューション:[TechNet セキュリティに関するトラブルシューティングとサポート](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bb980617.aspx) - Windows を実行しているコンピューターのウイルスおよびマルウェアからの保護のヘルプ:[ウイルスとセキュリティ サポート ページ](https://support.microsoft.com/contactus/cu_sc_virsec_master) - 国ごとのローカルサポート:[Microsoft サポート](https://support.microsoft.com/common/international.aspx) ### 免責 この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。 ### 更新履歴 - V1.0 (2014/04/09):このセキュリティ情報ページを公開しました。 - V1.1 (2014/07/01): サポート技術情報の欄に記載されている既知の問題の項目を「なし」から「あり」に変更しました。 *Page generated 2014-06-27 15:22Z-07:00.*