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テスト環境のセットアップ

RMS は、Active Directory などの既存のインフラストラクチャや Microsoft SQL Server(TM)  2000 が動作するデータベース サーバーと統合されます。これらのサポート コンポーネントは重要性が高いため、RMS を組織で展開する前に、独立したテスト環境で RMS を十分にテストする必要があります。これには、テスト環境で Active Directory とデータベース サーバー のインストールを別個にセットアップする必要があります。

セットアップは、データベース サーバーとクライアントで構成されるフォレストにある RMS サーバーの最も基本的な構成から開始します。RMS の使用に慣れ親しんだ後、必要に応じて複数のフォレストや外部アクセスを追加して、組織の実稼動環境で展開するトポロジとほぼ一致した構成にすることができます。テスト環境には組織の展開計画における冗長性や複数サイト構成のすべてを含めることはできない場合がありますが、展開する必要のある各 サポート コンポーネントが動作しているサーバーを少なくとも 1 つは含めてください。

RMS の基本構成をテストするために使用できるテスト環境の最小構成の一覧を次に示します。

  • ドメイン コントローラ。Service Pack 3 (SP3) 以降を適用した Windows 2000 Server が動作し、SP3a を適用した SQL Server 2000 がインストールされている必要があります。SQL Server は RMS のログ データベース、構成データベース、およびディレクトリ サービス データベースをホストします。データベースを RMS と同じサーバー上に置く場合は、Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (以下 MSDE 2000) Release A または SQL Server を使用できます。データベースのサポートにリモート サーバーを使用する場合は、SQL Server が必要です。MSDE 2000 はマイクロソフトの Web サイトからダウンロードできます。

    注意

    Service Pack 3 (SP3) を適用した Windows 2000 Server がドメイン コントローラの最小要件ですが、Active Directory グループ拡張時のパフォーマンスを向上させるために Windows Server 2003 の使用を推奨します。 MSDE 2000 はネットワーク インターフェイスをサポートしていないため、MSDE 2000 はテスト環境で RMS データベースをサポートする場合にだけ使用することをお勧めします。また、MSDE 2000 の使用条件には、SQL Server クライアント ツールを使用して MSDE 2000 データベースを操作することはできないと定められています。この制限により、ログ情報を表示したり、構成データベースに格納されているデータを変更することはできません。

  • Windows Server 2003 が動作するルート証明サーバー。このサーバー上に RMS をインストールして提供します。テストの進行に応じて、必要な場合は、サーバーを追加してルート証明クラスタを作成できます。

  • クライアント コンピュータ。Windows XP Professional、RMS クライアント、RMS 対応アプリケーションが動作している必要があります。

  • ユーザー アカウント。Active Directory に電子メール アドレス属性を持っている必要があります。

基本的な RMS インフラストラクチャのインストールと構成、および実稼動環境にインフラストラクチャ要件を適用する方法については、この項目の「基本的なインフラストラクチャのセットアップ」を参照してください。