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データベース サーバー インフラストラクチャの計画

RMS では操作をサポートするためにデータベースおよびストアド プロシージャが使用されるため、組織で RMS を使用するにはデータベース インフラストラクチャが必要です。データベース サーバーは、RMS と同じサーバー上、または異なるサーバー上のどちらにでも配置できます。インフラストラクチャ内に RMS をサポートするデータベース サーバーがない場合は、RMS をテストするデータベース サーバーとして Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE 2000) Release A を使用できます。

Microsoft SQL Server Desktop Engine には企業規模のデータベースを完全に操作およびサポートするために必要なツールが含まれていないため、Microsoft SQL Server Desktop Engine はテスト環境で RMS データベースをサポートする場合にのみ使用することをお勧めします。さらに MSDE はリモート ネットワークをサポートしていないため、RMS と同じサーバー上にインストールする必要があります。また、RMS サーバーを RMS クラスタに追加することはできません。Microsoft SQL Server Desktop Engine の使用条件には、SQL Server クライアント ツールを使用して Microsoft SQL Server Desktop Engine データベースを操作することはできないと定められています。この制限により、RMS 構成データベースのバックアップおよび復元、ログ情報の表示、または構成データベースに格納されているデータの直接変更を実行することはできません。

RMS インストールが存在するサーバーとは別のサーバーにデータベースを配置する計画の場合は、SQL Server などの完全なデータベース サーバー製品を使用してデータベース サポートを提供する必要があります。RMS サービス アカウントには、RMS のサポートに使用するデータベース サーバー上のデータベースに対する読み取り、書き込み、および作成のための適切なアクセス許可を与えてください。

RMS は、SQL Server 2000 および MSDE が動作するデータベース サーバー向けに設計およびテストされており、マイクロソフトでは SQL Server 2000 または MSDE 以外のデータベース プロバイダとの RMS の使用はサポートしていませんが、Microsoft .NET Framework によって提供される ADO.NET インターフェイスを使用する他のデータベース サーバーでは RMS を実行できます。したがって、他のデータベース ベンダが RMS と互換性のあるデータベース プロバイダを開発している場合があります。対応するデータベース サーバーが以下の条件を満たしている場合は、RMS と共にどのデータベース プロバイダを使用してもかまいません。

  • データベース サーバーが Transact-SQL に準拠している。これは、RMS 初期化スクリプトおよび RMS ストアド プロシージャで Transact-SQL を使用するためです。
  • データベース サーバーが Microsoft SQL Server 固有のあらゆる拡張機能をサポートしている。

データベース プロバイダでは、以下を実現する必要があります。

  • .NET Framework の System.Data.SqlClient 名前空間のメソッド呼び出しに応答する。
  • System.Data.SqlClient 名前空間に対応する機能を提供する。
  • SQL 認証の代わりに Windows 統合認証を使用する。

他の構成で RMS を使用する場合、カスタマイズした導入で使用するデータベース プロバイダの提供データベース ベンダまたはソリューション プロバイダに問い合わせてください。

注意

既定では、すべての RMS データベースは完全な復旧機能付きで作成されますが、トランザクション ログのバックアップ ジョブは作成されません。このため、サーバーのハード ディスクがいっぱいになり、データベース サーバーの障害を引き起こす可能性があります。DRMS_configuration データベースには完全復旧モデルを使用することをお勧めします。その他の DRMS データベースは、組織に応じて適切な復旧モデルを使用して構成できます。

ここでは、次の内容について説明します。