手順 6 : コンピュータ グループを作成する
コンピュータ グループは、基本的な展開でも、WSUS の展開の重要な部分です。コンピュータ グループを使用すると、更新プログラムを特定のコンピュータにターゲットすることができます。すべてのコンピュータと割り当てられていないコンピュータの 2 つの既定のコンピュータ グループがあります。既定では、各クライアント コンピュータが初めて WSUS サーバーに接続したときに、サーバーが両方のグループにクライアント コンピュータを追加します。
独自のコンピュータ グループを作成できます。コンピュータ グループを作成する 1 つの利点は、更新プログラムを幅広く展開する前にテストできることです。テストに成功した場合は、その更新プログラムをすべてのコンピュータ グループに展開できます。作成できるカスタム グループの数に制限はありません。
コンピュータ グループのセットアップは、3 つの手順で行います。最初に、コンピュータをコンピュータ グループに割り当てる方法を指定します。"サーバー側のターゲット" と "クライアント側のターゲット" の 2 つのオプションがあります。サーバー側のターゲットでは、WSUS を使用して手動で各コンピュータをコンピュータ グループに追加します。クライアント側のターゲットでは、グループ ポリシーまたはレジストリ キーを使用して自動的にクライアントを追加します。2 番目に、WSUS にコンピュータ グループを作成します。3 番目に、最初の手順で選択した方法を使用して、コンピュータをグループに移動します。
このホワイト ペーパーでは、サーバー側のターゲットを使用し、WSUS コンソールを使用して手動でコンピュータをコンピュータ グループに移動する方法について説明します。多数のクライアント コンピュータをコンピュータ グループに割り当てる場合は、クライアント側のターゲットを使用して、コンピュータを自動的にコンピュータ グループに移動できます。
手順 6 を使用すると、少なくとも 1 台のテスト コンピュータを含むテスト グループをセットアップできます。
この手順では、次のような操作を実行します。
- サーバー側のターゲットを指定する。
- グループを作成する。
- コンピュータをグループに移動する。
コンピュータをグループに割り当てる方法を指定するには
WSUS コンソールのツール バーで、[オプション]、[コンピュータのオプション] の順にクリックします。
[コンピュータのオプション] ボックスで、[Windows Server Update Services のコンピュータの移動タスクを使用する] をクリックします。
[タスク] で [設定の保存] をクリックし、確認のダイアログ ボックスが表示されたら [OK] をクリックします。
グループを作成するには
WSUS コンソールのツール バーで、[コンピュータ] をクリックします。
[タスク] で、[コンピュータ グループの作成] をクリックします。
[グループ名] ボックスに「テスト」と入力し、[OK] をクリックします。
次の手順を使用して、テストに適切なクライアント コンピュータをテスト グループに割り当てます。テストに適切なクライアント コンピュータは、ネットワーク上で最もよく使用されているソフトウェアとハードウェアを搭載し、重要な役割が割り当てられていないコンピュータです。この方法では、テスト コンピュータと同等のコンピュータで、承認する更新プログラムがどの程度正常に動作するかを確認できます。
コンピュータを "テスト" グループに手動で追加するには
WSUS コンソールのツール バーで、[コンピュータ] をクリックします。
[グループ] ボックスで、移動するコンピュータのグループをクリックします。
コンピュータの一覧で、移動するコンピュータをクリックします。
[タスク] で、[選択したコンピュータの移動] をクリックします。
[コンピュータ グループ] の一覧で、コンピュータの移動先となるグループを選択し、[OK] をクリックします。