CursorType プロパティ (ADO)
Recordset オブジェクトで使用されるカーソルの種類を示します。
設定と戻り値
CursorTypeEnum 値を設定するか、返します。 既定値は adOpenForwardOnly です。
注釈
Recordset オブジェクトを開くときに使用するカーソルの種類を、CursorType プロパティを使用して指定します。
CursorLocation プロパティが adUseClient に設定される場合、adOpenStatic だけを設定できます。 サポートされていない値が設定されている場合、エラーは発生しません。サポートされている中で最も近い CursorType が代わりに使用されます。
要求される種類のカーソルがプロバイダーでサポートされていない場合、別の種類のカーソルが返されることがあります。 CursorType プロパティは、Recordset オブジェクトが開いているときに使用される実際のカーソル タイプに合わせて変更されます。 返されるカーソルの特定の機能を検証するには、Supports メソッドを使用します。 Recordset を閉じると、CursorType プロパティは元の設定に戻ります。
次のグラフは、カーソルの種類ごとに必要なプロバイダー機能 (Supports メソッド定数で識別される) を示しています。
この CursorType の Recordset の場合 | Supports メソッドでは、これらすべての定数に対して True を返す必要があります |
---|---|
adOpenForwardOnly | なし |
adOpenKeyset | adBookmark、adHoldRecords、adMovePrevious、adResync |
adOpenDynamic | adMovePrevious |
adOpenStatic | adBookmark、adHoldRecords、adMovePrevious、adResync |
注意
Supports(adUpdateBatch) は順方向専用の動的カーソルの場合は True になることありますが、一括更新の場合、キーセットか静的カーソルを使用してください。 LockType プロパティを adLockBatchOptimistic に、CursorLocation プロパティを adUseClient に設定し、一括更新に必要な Cursor Service for OLE DB を有効にします。
CursorType プロパティは、Recordset が閉じられているときは読み取り/書き込みで、開いているときは読み取り専用になります。
注意
リモート データ サービスの使用状況 クライアント側の Recordset オブジェクトで使用するとき、CursorType プロパティは adOpenStatic にのみ設定できます。
適用対象
参照
CursorType、LockType、EditMode プロパティの例 (VB)
CursorType、LockType、EditMode プロパティの例 (VC++)
Supports メソッド