式で複数のアクションを実行する

完了

関数の組み合わせ

アプリの構築を始めたら、可能であれば、複数の関数と要素を 1 つの式に結合します。 動的な式を作成することは、アプリ開発者だけでなくユーザー エクスペリエンスのためにも、いっそう効率的かつ効果的です。 単一関数の式が増えると、各式を管理、追跡、更新するための作業が増える可能性があります。 複数関数の式を作成すると、式の更新と管理がより簡単になります。 また、アプリのサイズと単一関数の式の数によっては、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。 可能であれば、複数関数の式を作成する方が効率的です。 次の例では、1 つの式で複数の関数を組み合わせています。

式の内部で複数の関数を組み合わせるスクリーンショット。

2 つのテキスト入力コントロールには、式や変更はありません。 選択した ラベル コントロールの Text プロパティは、"合格" または "不合格" を評価する複数関数の式です。

If(Sum(Value(TextInput1.Text),Value(TextInput2.Text)) > 50, "Pass", "Fail")

この式の出力はラベルに表示されます。 また関数では、テキスト入力コントロールに格納されているテキストが、Value 関数を使用して値に変換されます。 次に、これらの値は Sum 関数を使用して加算されます。 この例では、25 + 30 = 55 です。 その後、If 関数により、値の合計が 50 より大きいかどうかが評価されます。この例では (55 は 50 より大きいことから) true と評価されるため、ラベルにテキスト "合格" が表示されます。 合計が 50 未満だった場合は、"不合格" と表示されます。

同様に、コントロールを実装するときにも、同じ組み合わせ式ロジックが当てはまります。 ユーザーが実行するすべてのアクションに対してボタンを作成することは自由ですが、可能であればそれらを結合する方がはるかに効率的で効果的です。 複数のアクションを 1 つの式に結合するには、セミコロン (;) を使用します。

前の例の続きですが、Set 関数を追加して、ボタンの OnSelect 式にグローバル変数を設定できます。 この式を使用すると、Label1 の値 ("合格" または "不合格") を記録してから、アプリの Screen2 に移動できます。 1 つのアクションに 2 つの関数があります。

Set(varOutcome, Label1.Text); Navigate(Screen2,ScreenTransition.Cover)

メモ

アクションは、式に出現する順序で実行されます。 次の関数は、前の関数が完了するまで開始されません。 エラーが発生した場合、後続の関数は処理されません。