Azure Site Recovery をいつ使用すべきか
Azure Site Recovery が Adatum に適したソリューションである理由を、以下に示します。
Azure Site Recovery は、Adatum のシドニー データセンターにある仮想マシンを Azure のオーストラリア東部リージョンにレプリケーションするための調整ができます。 必要であれば、Adatum はこれらのワークロードを一時的にオーストラリア東部の Azure リージョンにフェールオーバーさせ、後の時点でフェールバックさせることができます。
Azure Site Recovery は、Azure のオーストラリア東部リージョンにある仮想マシンをオーストラリア東南部リージョンにレプリケーションするための調整ができます。
復旧ポイントを 2 週間格納するよう Azure Site Recovery を構成できます。 これは、Adatum のデータ破損の問題から回復するための目標を満たしています。
Azure Site Recovery では、実際のフェールオーバーを行わずにテスト フェールオーバーを行うことができるため、既存の仮想マシン保護構成が Adatum のニーズを満たすかどうかを検証できます。
Azure Site Recovery を使用しないのはどんなときか
Azure Site Recovery はバックアップ ソリューションではありませんが、Azure Backup などのバックアップ ソリューションと組み合わせて使用することができます。 復旧ポイントを最大 15 日間格納するよう Azure Site Recovery を構成できます。 3 から 4 週間前の仮想マシンのバージョンを復元したい場合は、Azure Backup またはサードパーティ製ソリューションを使用してその仮想マシンのスナップショットを撮る必要があります。 Azure Backup は、Azure IaaS VM のスナップショットを最大 9999 日間格納できます。 多くの組織がビジネス継続性戦略の一環として、Azure Backup と Azure Site Recovery の両方を使用しています。
Azure Site Recovery ではコンピューターのワークロード全体をレプリケートできますが、アプリケーションや他の種類のデータのみをレプリケートしたいシナリオもあるでしょう。 一部の組織では、SQL Server Always On 可用性グループを使用して、重要なデータベースのコピーをサイト間や Azure IaaS VM へレプリケートし、データベースをホストするコンピューターや仮想マシンのレプリケートはしていません。 ファイル サーバー全体を Azure にレプリケートするのでなく、Azure File Sync などのソリューションを使用すると、ファイル サーバーの内容をレプリケートして、サイトの障害時にも利用できるようにし、ホスト コンピューターのレプリケーションを不要にすることができます。