導入
予期しない状況に対応して復旧する能力は、ビジネス プロセスの自動化において重要な要素です。 自動化タスクにはエラーのリスクが存在します。このリスクは、使用するアプリケーションの変更、ビジネス プロセスの変更、使用不可のハードウェア、ソフトウェア、ファイル、サービスなど、複数の要素からもたらされる可能性があります。 堅牢な自動化タスクは、必要に応じてランタイム時にそのような問題に対応し、可能であれば解決できる能力を備えている必要があります。
Web ポータルを通じてダウンロードされたレポートに基づいてクライアント データベースを更新するタスクを考えてみてください。 このレポートは .xlsx ファイルとしてダウンロードされますが、データベースはリモート サーバーでホストされています。 この比較的単純なタスクには、Web ポータルが停止しているか、レポートが空であるか、データベースにアクセスできないなどの、さまざまなリスク要因が含まれています。 これらはいずれも、フローの失敗を招く可能性のある状況です。 ビジネス継続性を確保するために、フローには復旧を可能にする手順が含まれている必要があります。 これは、例外処理を使用することによって実現されます。
このモジュールでは、例外処理とその使用方法について説明し、クラッシュを防ぐために既に自動化されているフローに例外処理アクションを適用します。
このモジュールを終了すると、使用可能な例外処理ツールについて理解して適用し、障害のリスクを最小限に抑えることができるようになります。
学習目標
このモジュールの内容は次のとおりです。
- 個々のアクションの例外処理のプロパティを構成する。
- アクションのグループから発生する可能性のある例外を処理する、例外ブロックを設定する。
前提条件
- デスクトップ用 Power Automate コンソールおよびフロー デザイナーについての基本的な知識。