はじめに

完了

Azure SQL Database エラスティック プールはコスト効果の高いサービスであり、これにより、変動し予測不可能なリソース要件がある複数の Azure SQL データベースを管理およびスケーリングできます。

あなたは Azure AI サービスを使用して顧客の数百もの物理的属性とメトリックを視覚的に分析している革新的なフィットネス会社に勤務しているとします。 顧客はトレーニングのためにあなたの店舗を訪れます。あなたはインテリジェント システムを使用して、顧客のフィットネスの推移を追跡し、顧客が訪れるたびに健康上の助言をします。 あなたは Azure SQL データベースに顧客データが格納されるようにご利用のシステムを設計しました。

ビジネスの成功と成長に伴って、フランチャイズ権が世界中に販売され、現在では何千もの店舗が存在します。 ただし、会社は引き続きインテリジェント システムの開発、保守、運用を行っています。 ジムとして始めた会社は、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) 会社になりました。 今度は、店舗ごとに個別の Azure SQL データベースを保守およびスケーリングする必要があります。 ただし、各店舗のデータ リソース要件はそれぞれ独特です。一部の店舗は他店よりカバーするエリアが広く、年間のさまざまな時期にキャンペーンを展開しています。

Azure SQL Database エラスティック プールは、変動する需要のピークを管理するのに役立ちます。 エラスティック プールの最適なユース ケースの 1 つは、世界各地にあるデータベースのプールです。複数のタイム ゾーンがあるため、1 日のさまざまな時間帯にピークを迎えます。 エラスティック プールを使うと、ピーク時間は日の出と共に移動するため、現在ピークを迎えている SQL データベースがプールのリソースの大部分にアクセスできるようになります。 または、季節によって変わる需要もあります。 たとえば、北半球のジムの会員数は 1 月に急増しますが、11 月と 12 月には急減します。 ピーク容量のニーズの変化に応じて、エラスティック プール全体をスケールアップまたはスケールダウンできます。

このモジュールでは、SQL エラスティック プールを使って Azure SQL データベースのコレクションについてスケーリング、パフォーマンスの管理、コストの管理を行う方法について学習します。

学習の目的

このモジュールでは、次のことを行います。

  • エラスティック プールを作成する。
  • エラスティック プールにデータベースを追加する。
  • エラスティック プールでデータベース パフォーマンスを構成する。

前提条件

  • Azure portal の基本的な知識
  • Azure SQL Server の基本的な知識