Spy++ の概要
Spy++ (SPYXX.EXE) は、システムのプロセス、スレッド、ウィンドウ、およびウィンドウ メッセージをグラフィカルに表示する、Win32 ベースのユーティリティです。 Spy++ で実行できるタスクは以下のとおりです。
システム オブジェクト間の関係のグラフィカルなツリーを表示します。 これらには、プロセス ビュー、スレッド ビュー、ウィンドウ ビューが含まれます。
ビューでウィンドウ、スレッド、プロセス、またはメッセージを直接選択します。
ファインダー ツール を使用して、マウス ポインターでウィンドウを選択します。
複雑なメッセージ ログ選択パラメーターを使用して、メッセージ オプションを設定します。
Spy++ には、迅速な作業に役立つツールバーとハイパーリンクがあります。 また、アクティブなビューを更新する [更新] コマンド、スパイを容易にする ウィンドウ ファインダー ツール 、ビュー ウィンドウをカスタマイズする [フォント] ダイアログ ボックスが用意されています。 さらに、Spy++ ではユーザー設定の保存と復元が可能です。
さまざまな Spy++ ウィンドウでは、右クリックして頻繁に使用するコマンドのショートカット メニューを表示できます。 表示されるコマンドは、ポインターの位置によって異なります。 たとえば、ウィンドウ ビューのエントリを右クリックし、選択したウィンドウが表示されている場合は、ショートカット メニューの [強調表示] をクリックすると、選択したウィンドウの枠線が点滅して、より簡単に見つけられるようになります。
Spy++ の必須コンポーネントをインストールする方法については、「Spy++ の起動」をご覧ください。
Note
Spy++ に似たユーティリティが他に 2 つあります。PView は、プロセスとスレッドについての詳細を表示します。DDESPY.EXE は、ダイナミック データ エクスチェンジ (DDE) のメッセージを監視できます。
64 ビット オペレーティング システム
Spy++ には 2 つのバージョンがあります。 1 番目のバージョンである Spy++ (spyxx.exe) は、32 ビット プロセスで実行しているウィンドウに送信されるメッセージを表示するように設計されています。 たとえば、Visual Studio は 32 ビット プロセスで実行されます。 したがって、Spy++ を使用して、 ソリューション エクスプローラーに送信されるメッセージを表示できます。 Visual Studio におけるほとんどのビルドの既定の構成は 32 ビット プロセスで実行されるため、Visual Studio の [ツール] メニューで使用できる Spy++ はこの 1 番目のバージョンです (必須コンポーネントがインストールされている場合)。
2 番目のバージョンである Spy++ (64 ビット) (spyxx_amd64.exe) は、64 ビット プロセスで実行しているウィンドウに送信されるメッセージを表示するように設計されています。 たとえば、64 ビットのオペレーティング システムでは、メモ帳は 64 ビット プロセスで実行されます。 したがって、Spy++ (64 ビット) を使用して、メモ帳に送信されるメッセージを表示できます。 通常、Spy++ (64 ビット) は、
..\
どちらのバージョンの Spy++ も、コマンドラインから直接実行できます。
Note
Spy++ (64 ビット) のファイル名には amd が含まれますが、すべての x64 Windows オペレーティング システム上で実行することができます。