.apply_dbp (データ ブレークポイントをコンテキストに適用する)

.apply_dbpコマンドは、現在のプロセスの既存のデータ ブレークポイントを、指定されたレジスタ コンテキストに適用します。

    .apply_dbp [/m Context] 

パラメーター

/mコンテキスト
現在のプロセスのデータ ブレークポイントを適用するメモリ内のレジスタ コンテキスト (CONTEXT 構造体) のアドレスを指定します。

環境

モード

ユーザー モードとカーネル モード

Targets

ライブ ターゲットのみ

プラットフォーム

すべて

追加情報

プロセッサ ブレークポイントの詳細については、プロセッサ ブレークポイント (ba ブレークポイント)を参照してください。 登録コンテキスト (スレッド コンテキスト) の詳細については、登録コンテキストを参照してください。

解説

プロセッサによって制御されるブレークポイントは、データ ブレークポイントまたはプロセッサ ブレークポイントと呼ばれます。 これらのブレークポイントは、ba (アクセス時の 中断) コマンドによって作成されます。

これらのブレークポイントは、特定のプロセスのアドレス空間内のメモリ位置に関連付けられます。 .apply_dbpコマンドは、指定されたレジスタ コンテキストを変更して、このコンテキストが使用されるときにこれらのデータ ブレークポイントがアクティブになるようにします。

/mAddress パラメーターを使用しない場合、データ ブレークポイントは現在のレジスタ コンテキストに適用されます。

このコマンドは、ターゲットがネイティブ コンピューター モードの場合にのみ使用できます。 たとえば、WOW64 を使用して x86 プロセッサをエミュレートする 64 ビット コンピューターでターゲットが実行されている場合、このコマンドは使用できません。

このコマンドが便利な場合の 1 つの例は、例外フィルターを使用している場合です。 .apply_dbpコマンドは、例外フィルターの格納されているコンテキストを更新できます。 その後、例外フィルターが終了し、格納されているコンテキストが再開されると、データ ブレークポイントが適用されます。 このような変更がないと、データ ブレークポイントが失われる可能性があります。