WinSxS フォルダーのクリーンアップ
このトピックでは、実行中の Windows 10 以降の インストールで WinSxS フォルダーのサイズを縮小するさまざまな方法について説明します。
WinSxS フォルダーは削除せず、Windows に組み込まれているツールを使用して WinSxS フォルダーのサイズを縮小することができます。 WinSxS フォルダーについて詳しくは、「コンポーネント ストアの管理」をご覧ください。
このトピックで説明されている方法と同様の方法で、オペレーディング システムによって WinSxS フォルダーのサイズが自動的に縮小されます。 Windows では、内部処理を使用して WinSxS フォルダーのサイズが縮小されます。たとえば、新しいバージョンの他のコンポーネントに置き換えられたコンポーネントを含むパッケージのアンインストールと削除などです。 一部のコンポーネントの前のバージョンは、必要な場合にロールバックできるように一定期間システムに保存されます。 一定期間が経過すると、これらの古いコンポーネントはインストールから自動的に削除されます。
また、「オフライン Windows イメージでのコンポーネント ストアのサイズ縮小」に説明されている方法を使用して、Windows イメージのサイズを縮小することもできます。
WinSxS フォルダーのサイズを確認する方法は、「WinSxS フォルダーの実際のサイズの特定」をご覧ください。
警告
WinSxS フォルダーからのファイルの削除、または WinSxS フォルダー全体の削除によって、システムに重大な障害をもたらされ、PC が起動しなくなり更新できなくなる可能性があります。
コンポーネント ストアのクリーンアップを開始する方法がいくつかありますが、パッケージの削除とコンポーネントの圧縮を組み合わせて WinSxS フォルダーをクリーンアップする方法が使用されます。
タスク スケジューラ
StartComponentCleanup タスクによって、システムが使用されていない場合にコンポーネントが自動的にクリーンアップされます。 このタスクが自動的に実行されるとき、更新されたコンポーネントがインストールされてから 30 日以上待機してから、以前のバージョンのコンポーネントをアンインストールします。
このタスクの実行をユーザーが選択した場合は、1 時間でタイムアウトが発生し、すべてのファイルのクリーンアップが完了しないことがあります。
タスク スケジューラで StartComponentCleanup タスクを実行しコンポーネントをクリーンアップして圧縮する
[タスク スケジューラ] が開いてない場合は、 [タスク スケジューラ] を起動します。 詳しくは、「タスク スケジューラの起動」をご覧ください。
コンソール ツリーを展開し、[タスク スケジューラ ライブラリ] \[Microsoft] \ [Windows] \ [サービス] \ [StartComponentCleanup] に移動します。
[選択された項目] の下で [実行] をクリックします。
schtasks.exe /Run /TN "\Microsoft\Windows\Servicing\StartComponentCleanup"
Note
StartComponentCleanup タスクは、コマンド ラインから開始することもできます。
Dism.exe
上級ユーザーは Dism.exe の /Cleanup-Image
パラメーターを使用して、WinSxS フォルダーのサイズをさらに縮小することができます。 詳しくは、DISM オペレーティング システム パッケージのサービス コマンドライン オプションに関するページをご覧ください。
/StartComponentCleanup パラメーターを使用する
Windows 10 以降の実行中のバージョンで Dism.exe の
/StartComponentCleanup
パラメーターを使用すると、タスク スケジューラで StartComponentCleanup タスクを実行した場合と同様の結果になります。異なるのは、更新されたコンポーネントの以前のバージョンがすぐに削除されること (30 日間の猶予期間なし) と 1 時間でタイムアウトになる制限がないことです。管理者特権のコマンド プロンプトから、以下を実行します。
Dism.exe /online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup
/StartComponentCleanup パラメーターで /ResetBase スイッチを使用する
Windows 10 以降の実行中のバージョンで DISM.exe の
/StartComponentCleanup
パラメーターとともに/ResetBase
パラメーターを使用すると、コンポーネント ストアの各コンポーネントの置き換え済みバージョンすべてが削除されます。管理者特権のコマンド プロンプトから、以下を実行します。
Dism.exe /online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase
警告
このコマンドの完了後、既存のすべての更新プログラム パッケージをアンインストールできなくなりますが、今後の更新プログラム パッケージのアンインストールはブロックされません。
/SPSuperseded パラメーターを使用する
Service Pack によって使用される領域を縮小するには、Windows の実行中のバージョンで Dism.exe の
/SPSuperseded
パラメーターを使用し、Service Pack のアンインストールに必要となるすべてのバックアップ コンポーネントを削除します。 Service Pack とは、Windows の特定リリース向けの累積更新プログラムのコレクションです。管理者特権のコマンド プロンプトから、以下を実行します。
Dism.exe /online /Cleanup-Image /SPSuperseded
警告
このコマンドの完了後、Service Pack はアンインストールできなくなります。
ディスク クリーンアップ
ディスク クリーンアップを使用すると、ドライブ上の不要なファイル数を減らすことができ、PC の実行速度が向上します。 一時ファイルやシステム ファイルが削除され、ごみ箱が空になり、必要なくなったその他のさまざまなアイテムが削除されます。 更新プログラムをクリーンアップするオプションを使用すると、コンポーネント ストアのサイズを小さくすることができます。
ディスク クリーンアップを実行してシステム ファイルを削除する
- システム ファイルを削除するには、ディスク クリーンアップを使用したファイルの削除に関するページで説明されている手順に従います。
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