入手可能な Windows SDK について Winows 8 / 8.1 / 10 向け
Windows SDK については以前の記事にて紹介されていますが、対象になる Window のバージョンや、SDK に同梱されているツールなどが新しくなっていますので改めて紹介します。このページでは最新の Windows 8 / 8.1 / 10 向けの SDK について記述しますので、それ以前の Windows SDK に関しては下記のリンクをご覧ください。
入手可能な Windows SDK について (2011年4月21日)
https://blogs.msdn.microsoft.com/japan_platform_sdkwindows_sdk_support_team_blog/2011/04/21/windows-sdk/
Windows SDK とは
Windows SDK の概要については前回の記事にも書かれていますが、ここでも簡単にご案内します。
Windows SDK は Windows API を利用して Windows 上で動作するソフトウェアを開発するためのキットです。
新しいバージョンの Windowsで提供される新機能を使ったソフトウェアを開発する場合、対応するヘッダー ファイルやライブラリなどが含まれる新しい Windows SDK を使用することになります。
Windows SDK には上記の他にも検証ツールやサンプルなど、開発をサポートするコンテンツが含まれていますので、開発者の皆様には是非利用いただきたいと思います。
Windows SDK は Windows OS がバージョンアップするたびに、新しいバージョンが無償で提供されています。
※ Visual Studio と Windows SDK について
Visual Studioには標準でWindows SDKが含まれていますが、サンプルやツール等の一部が含まれていないことがあります。
Windows SDK のコンポーネント
最新の Windows SDK (バージョン 10.0.14393.0) には以下のコンポーネントが含まれます。
・Windows Performance Toolkit
Windows OS やその中で動作するアプリケーション、サービス、ドライバを含むシステム全体のパフォーマンスを詳細に測定するためのツール等がインストールされます。
関連ブログ :
新しくなった Windows Performance Analyzer
https://blogs.msdn.microsoft.com/jpwdkblog/2014/11/28/windows-performance-analyzer/
・Debugging Tools for Windows
ライブデバッグやメモリダンプ解析を行うためのデバッガツールがインストールされます。
・Application Verifier For Windows
アプリケーションに内在している問題を検出するためのツールがインストールされます。
関連サイト :
Windows SDK ツール:Application Verifier のご紹介
https://blogs.msdn.microsoft.com/japan_platform_sdkwindows_sdk_support_team_blog/2011/05/29/windows-sdk-application-verifier/
・.NET Framework 4.6.2 Software Development Kit
.NET Framework 4.6.2 をターゲットとするリファレンス アセンブリとツールがインストールされます。
・Windows App Certification Kit
アプリケーションを Windows ストアへの掲載する前の検証するキットがインストールされます。
関連サイト :
Windows アプリ認定キット - Windows アプリの開発
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/develop/app-certification-kit
・MSI Tools
MSI インストーラーを作成するツールがインストールされます。
・Windows Software Development Kit
Windows SDK の本体がインストールされます。
Windows SDK に含まれる、メタ データ ファイル (.winmd ファイル) 等を Visual Studio のプロジェクトの[参照] 等に設定することで、デスクトップアプリから Windows Runtime API を呼び出せます。
※どのファイルをどこに設定するかは言語次第です。
例えば C/C++ のプロジェクトの場合は、メタ データ ファイルではなくヘッダー ファイルやライブラリを [追加の依存ファイル] 等に設定します。
関連サイト :
デスクトップアプリでWindows Runtime APIをコールする(センサーとか)
https://blogs.msdn.microsoft.com/hirosho/2015/03/08/windows-runtime-api123/
Windows 8 / 8.1 / 10 向け SDK の入手先
Windows 8 / 8.1 / 10 等の SDK をダウンロードするには、以下のサイトをご参照ください。
Windows SDK とエミュレーターのアーカイブ
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/sdk-archive
このサイトから、最新の Windows SDK や、少し前のバージョンの SDK をダウンロードするページにリンクしていますが、以下にダウンロード ページのリンクを紹介します。
Windows 10 SDK – Windows アプリ開発
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/windows-10-sdk
Windows SDK for Windows 8.1 – Windows アプリ開発
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/windows-8-1-sdk
Windows SDK for Windows 8 – Windows アプリ開発
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/windows-8-sdk
Windows SDK のインストール手順
Windows SDK のセットアップ プログラムを実行すると、以下のような画面が表示されます。
この画面にて、インストールしたい機能やツールを選択できます。各コンポーネントの説明については上記の [Windows SDK のコンポーネント] をご覧ください。ディスクの容量が十分な場合は、既定値どおりのインストールを推奨します。
Windows 8 / 8.1 / 10 向け SDK の既知の問題
上述の各バージョンの Windows SDK の URL に記載される "既知の問題" の項をまずはご確認いただければと思いますが、記載されていない Windows 8 向け SDK の問題について補足します。
・ cchannel.h に関する既知の問題 (Windows SDK for Windows 8)
SDK に同梱するファイルのパッケージミスで、Windows SDK for Windows 8 に 'cchannel.h' が含まれていません。
この問題は、その後のWindows SDK for Windows 8.1 / 10 では修正されているので、そちらを利用するか、Windows SDK for Windows 8 が必要であればお手数ですが、代用に Windows SDK 7.1 に含まれる 'cchannel.h' を利用してください。
Windows SDK 7.1 (Microsoft Windows SDK for Windows 7 and .NET Framework 4 バージョン 7.1)
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=8279