一般仕訳帳の貸借のチェックと伝票番号のルールについて
今回は一般仕訳帳の貸借のチェックと伝票番号のルールに関する注意点について説明させて頂きます。
Dynamics AX では、一般会計 > 仕訳帳 > 一般仕訳帳 から明細が入力する際、基本的には貸借が一致する場合には異なる伝票番号が割り当てられます。
入力例
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日付 伝票番号 勘定タイプ 勘定 貸方 借方 相手勘定
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10/1/2016 GL0100 元帳 Account01 100.00 n/a
10/1/2016 GL0100 元帳 Account02 100.00 n/a
この時点で貸借がバランスするため次の行を作成すると、以下のように「伝票番号」の初期表示は新しい伝票番号が採番されます。Dynamics AX の仕訳帳画面では、各明細の貸借が一致した時点で、新伝票番号を割り振った明細行が追加されるとデザイン (*) となっているためです。
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日付 伝票番号 勘定タイプ 勘定 貸方 借方 相手勘定
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10/1/2016 GL0100 元帳 Account01 100.00 n/a
10/1/2016 GL0100 元帳 Account01 100.00 n/a
10/1/2016 GL0101 元帳
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(*) Dynamics AX では、上記動作に基づき以下の制御が行われています。
- 借方/貸方残高のチェックは伝票番号ごとに行う
- 税計算は伝票番号ごとに行う
- 伝票表示画面は伝票番号をキーとして伝票トランザクションを取得する
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もし、新しい伝票番号が採番されない場合、想定されない動作を未然に防ぐために以下の設定を確認します。
一般会計 > 設定 > 仕訳帳 > 仕訳帳名
例えば、一般仕訳帳で選択した「名前」が「GenJrn」の場合には「GenJrn」の設定を確認します。一般タブを展開すると画面中央部に「伝票番号」に「新しい伝票番号」の項目があります。この設定が「残高との関連」と設定されているか確認します。例えば「新しい伝票番号」設定が「1 つの伝票番号のみ」の場合は、1 つの仕訳帳内の複数明細に 1 つの伝票番号が割り振られます。但しこの「1 つの伝票番号のみ」オプションは一部の国 (ベルギーおよびイタリア) の法的要件を満たすために設けられたオプションとなります。そのため、ベルギーおよびイタリアの国別要件を利用する必要のある以外のお客様が「1 つの伝票番号のみ」の設定をすることはないとの前提でデザインされていますので使用しないようにしてください。