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D365ffO:PU12リリースで変更されるバッチ処理の実行制限(Batch Throttling)について

App7.2/PU8のリリースにおいて、オンラインユーザーとバッチ処理の消費リソースのバランスをとるために、マシンのCPUの使用率が閾値を超えていた場合、バッチ処理の実行を制限するというCPU使用率の規定値を40%に引き下げました。
またSQLの使用率においても同様の制限の規定値を30%に引き下げました。PU11までのリリースをお使いの場合は、サーバーコンフィギュレーション(システム管理>設定)の「このインスタンス用の調整コンフィギュレーション」から、これらの閾値を変更することが可能です。

 

PU12ではバッチ処理の実行制限についていくつかの変更が実施されますのでご注意ください。
下記に変更点をまとめました。

 

  • バッチ処理の実行制限に関するすべてのコンフィギュレーションは非表示になります。よってお客様がこれらの値を構成することは出来なくなります。もし、お客様からのお問い合わせにおける調査において、これらの設定を変更する必要があると判断した場合には、正当と思われる適切な理由とともにデータセンターエンジニアに要請することもございます。

 

  • CPU使用率におけるバッチ処理の実行制限の変更について
    • PU12では2種類の異なるバッチ処理の実行制限レベルがあります。単一プロセスごととマシンごとのものです。
    • 単一プロセス単位の閾値は40%、マシン単位のものは70%に設定されます。あるバッチ処理が消費するCPUが40%以下の場合にはそのバッチ処理の実行は制限されません。
      また、あるバッチ処理のCPU使用率が40%を超えているがMachineCpuPercentLimit(規定では70%)未満の場合にもバッチの実行は制限されません。

 

  • SQL使用率におけるバッチ処理の実行制限の変更について
    • SQL Resource Governor(ランナウェイクエリやSQLの帯域をすべて消費してしまうような処理を抑制する)が実装されることにより、この設定は基本的に削除されます。