ディスプレイの電源 OFF または暗転からの復帰により、ストアアプリが強制終了することがあります
こんにちは、Platform SDK (Windows SDK) サポートチームです。
今回は、ディスプレイの電源 OFF または暗転から復帰したタイミングで、ストアアプリが強制終了するケースについてお知らせします。
概要
ディスプレイの電源 OFF または暗転から復帰した直後のタイミングで、ストアアプリが強制終了するケースが確認されています。
お使いの電源オプションによっては、一定の間ユーザー操作を行わずに放置していると、システムは稼働したままディスプレイの電源が OFF または暗転します。
ストアアプリが起動している状態で、このディスプレイの電源 OFF または暗転から復帰した場合に、ストアアプリがユーザー操作に反応せず、しばらく後に強制終了するケースがあります。
詳細
ストアアプリのライフサイクルは、Windows Process Lifetime Management (PLM) によって管理されています。
PLM はストアアプリの実行状態を監視しており、中断されたストアアプリや長時間応答を返さないストアアプリを検出して、強制的に終了します。
なお、ディスプレイの電源が OFF または暗転しただけの状態では、システムはまだ稼働しているため、ストアアプリも実行状態 (Running) のまま稼働していることがあります。
その後ユーザー操作が発生すれば、電源 OFF または暗転からディスプレイが復帰し、ディスプレイ上で画面の描画が再開します。
この復帰直後のディスプレイ再描画に時間がかかると、ストアアプリの描画を行うユーザー インターフェイス スレッドが停止することがあります。
PLM は、このようなストアアプリを「長時間応答を返さないストアアプリ」として検出するため、PLM によってストアアプリが強制的に終了されるケースがあります。
回避策
ストアアプリの強制終了が多発する場合には、お使いの電源オプションから、ディスプレイの電源 OFF または暗転までのタイムアウト時間を延長していただくことで、発生頻度を下げることが可能です。
なお、ディスプレイの電源 OFF または暗転までのタイムアウト時間を延長すると、ディスプレイに長時間電源が投入され続けるため、画面の焼き付きが発生したり、電力消費量が上がる可能性が考えられます。
システムへの致命的な影響はございませんが、ご不便をおかけいたしますことをお詫びいたします。
対象製品
Windows 8
Windows 8.1
Windows 10