PTConvertPrintTicketToDEVMODE 関数の呼び出しにより、アプリケーションでメモリーリークが発生する可能性があります
こんにちは、Platform SDK (Windows SDK) サポートチームです。
今回は、Windows 10 64ビット版、および Windows Server 2016 において、PTConvertPrintTicketToDEVMODE 関数の呼び出しにより、アプリケーションでメモリーリークが発生する可能性がある問題についてご案内します。
現象
アプリケーションから PTConvertPrintTicketToDEVMODE 関数により、印刷チケットを取得する処理を実行した場合、一回の呼び出しでメモリーが136 Byte増加する現象が確認されています。
本現象は、Windows 10 64ビット版、および Windows Server 2016 で、64ビットアプリケーションを実行した場合に発生します。
原因
本現象は、Windows 10 64ビット版、および Windows Server 2016 の不具合が原因で発生します。
なお、Windows 10 Creators Update (バージョン 1703) において、この不具合は修正されています。
回避策
以下の二つの内、何れかの方法から回避いただくことができます。
1) Windows 10 Creators Update (バージョン 1703) へ移行する
Windows 10 をご利用いただいている場合には Creators Update (バージョン 1703) への移行をご検討ください。
2) アプリケーションを再起動する
一般的なシナリオとして、本現象により、アプリケーションが動作できなくなるほどに、メモリーが使用されることはありません。
しかし、PTConvertPrintTicketToDEVMODE 関数の呼び出しが頻繁に行われるシナリオでは、メモリーリークが顕著になる場合があります。
その場合には、アプリケーションを再起動していただく必要があります。