SCOMでメール通知を行うと文字化けする場合がある
日本マイクロソフト System Center Support Team の黒田です。
今回は System Center Operations Manager(以下、SCOM)が送信するメール通知の件名についてです。
稀にですが、SCOMではメール通知を受け取った場合、そのメールの件名が受信するメールクライアントによって文字化けするという情報をいただいております。
>>件名の文字化け
アラート: リソース不足により、Operations Manager はプロセスを開始できませ■■した 解決状態: New
※「■■」は文字化けを示しています。
>>正常な件名
アラート: リソース不足により、Operations Manager はプロセスを開始できませんでした 解決状態: New
この事象はメール送信時に処理される件名の符号化が関係しております。
メール送信時、メールソースの 件名[Subject] をBASE64エンコードしますが、そのときエンコード後の文字数が75文字を超えると、以下に記載するメールソースのように改行が発生するため、一部のメールクライアントで件名が文字化けいたします。
>>メールソースより:文字化けが発生する場合の[件名]
Subject: =?utf-8?B?44Ki44Op44O844OIOiDjg6rjgr3jg7zjgrnkuI3otrPjgavj?=
△=?utf-8?B?gojjgorjgIFPcGVyYXRpb25zIE1hbmFnZXIg44Gv44OX44Ot44K744K5?=
△=?utf-8?B?44KS6ZaL5aeL44Gn44GN44G+44Gb44KT44Gn44GX44GfIOino+axuueK?=
△=?utf-8?B?tuaFizogTmV3?=
※「△」は「半角スペース」を表しています。
この改行を含むエンコード方法は、RFC 2047に準拠しておりますので、SCOMとしてメールソース作成時の挙動は問題ない動作となりますが、ご利用になるメールクライアントによっては [件名] が文字化けする場合がございます。
その場合は別のメールクライアントにてメールを閲覧するなどの方法をご検討ください。
なお、SCOMにて生成するメールの件名の文字数を減らす方法も有効ではございますので、SCOM管理コンソールにある [チャネル] の [形式] にて文字数を減らす方法も併せてご検討ください。