ふりかえる技術 - 北陸支店式 問題分析手法 MECE編
昨年より我が北陸支店では Office OneNote の使い方を研究してきましたが,最近は OneNote の機能ではなく,それをつかった問題分析手法や,アイデアの発散方法を研究し,実践しています.これからしばらく北陸支店のレトロスペクティブ(ふりかえり)実践手法とパースペクティブ(見通し)実践手法を説明します!!
と言っても,我々は古今東西の知の巨人たちが生み出した分析手法や思考フレームワークをちょいっと組み合わせたに過ぎません. 逆に言うと,これらを基本要素として知識を持っておく必要はあります.
今回はその中でも最も基本となるMECEについて,おさらいしておきます.
- MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive) :相互に排他的,全体で網羅的
相互に排他的とかよくわかりませんが,簡単に言うと 「モレなく,ダブリなく」 という意味でとらえて良いみたいです.ちょっと考える時に,ごく自然にミーシーになっている,そうなれば理想だなーなんて思います.
では実際に例を見ていこうと思いますが,最も簡単なのが「表裏」ということになるでしょう.
図1. 人間ってやつは
これどうでしょうか.すべての人がこれらのどちらか一方に属することになります.これがMECE状態です.
図2. 3分割以上もあるよ
基本は表裏なわけですが,応用すると3分割や4分割もありってことになるでしょう.実際にMECEで考える場合,3~4分割が多くなると思います.
MECEは考える上での土台みたいなもので,それ自体で何かアイデアや解決策を見出すものではありません(たぶん).この基本要素をしっかり押さえておくことで,次のステップに行ける,という感じでしょうか.例えば僕らの場合であれば,男/女,成年/未成年,みたいなのを洗い出したら(洗い出したってほどじゃありませんが,,,),それらを組み合わせてマトリクスを作ることが多いです.
図2なんかも一見無関係なMECEのように見えますが,組み合わせてみるとまた違った見え方がしてきます.
なぜMECEするのか.そもそも,そんなのなぜ必要なのか?と言えば,どうにも人ってのは忘れっぽくて,抜け,漏れというのをやっちまう生き物だからじゃないでしょうか.そのために考えるポイントを絞ることで,そのような抜け,漏れを(ある程度)防ぐことが可能になるかもしれません.例えば上記の例であれば,
- 販管部門の活動項目をリストアップ
- 販管部門が第1四半期に活動することをリストアップ
というこれだけの違いで,スムーズに項目を洗い出すことが可能になります.さらに「販管部門」ではカテゴリが大き過ぎれば,営業部門,広告マーケティング部門,管理部門(経理,総務,法務,etc)のように,さらにMECEで分解していきます.
ちなみにこの分類手法については結構深くて,それこそ生物学なんかだと分類学(Taxonomy)と言われる専門の学問があるほどです.僕らがそこまで深く考える必要は全くないと思いますので,とりあえず基本は「表裏」で分類するようにしましょう.
最後に,これらの考え方は決してビジネスだけで使うものではなくて,日々の生活でも十分に使えるものだと思います.ぜひMECEによる考え方を無意識に実践できるくらいになりたいものです.
図3. 日常で使うMECE(ロジックツリー)のイメージ
まぁ,こんなのを作っても忘れ物をしちゃうのが僕なので,エラソーなことは全然言えませんが,,,,orz
ご参考までにってことで