Windows 10 クライアントから RD Gateway 経由で RDP 接続できない。
皆さん、こんにちは。
今回は Windows 10 クライアントから RD Gateway 経由で RDP 接続できない事象につきましてご紹介させていただきます。
Windows Server 2016 の RD Gateway では Websocket プロトコルを使用できるようになりました。
これまでの RD Gateway で使用されていた HTTP (HTTPS) プロトコルでは、2 セッション接続を張る必要がございましたが、Websocket プロトコルにより 1 セッションの接続のみで通信が可能となります。
この RD Gateway への Websocket プロトコルでの接続は Windows 10 でサポートされております。
RD Gateway への接続を行うクライアントが Windows 10 である場合は、既定で Websocket プロトコルでの接続を試行します。
* Windows 8.1 以前では Websocket プロトコルでの RD Gateway接続は試行されません。
ところが、途中の Proxy などの ネットワーク デバイス上でこの通信のパケットが破棄されることが報告されており、
この場合は RD Gateway 経由での接続ができません。
このような環境では、以下のレジストリを Windows 10 クライアントで設定することで回避が可能です。
キーのパス: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Terminal Server Client
キーの名前: DisableWSTunnel
キーの種類: DWORD
キーの値: 1
*既定で存在しませんので、作成してください。
*OS の再起動は不要です
このレジストリ設定を行うと、Windows 10 側からの Websocket の試行を行わず、以前までの HTTP 接続を試行するような動作となります。
Windows 10 からのみ RD Gateway 経由の接続ができない場合、上記レジストリをお試しいただければ幸いです。