Dynamics CRM 2011 : 活動の関連参照ダイアログの既定エンティティを変更する
みなさん、こんにちは。
今日は開発者および管理者の方向けの情報として活動の関連
参照ダイアログの新機能を紹介します。
背景
各種活動に関連を設定することが出来ますが、既定では取引先
企業が検索対象となっています。選択できる対象が非常に多い
ことが関連の特徴ですが、既定を変えたいという声を今までに
多くいただきました。
そこで Update Rollup 11 から、関連参照ダイアログの既定の
エンティティを変更する手段を提供しています。
手順
1. 以下の記事を参照していただき、OrgDbOrgSettings ツールを
入手します。尚、最新の Update Rollup のダウンロードページ
からツールを入手してください。
Dynamics CRM 2011 用 OrgDBOrgSettings ツールの案内
2. 上記記事を参考に設定ファイルを編集後、以下のコマンドを
実行して現在の設定を取得します。
Microsoft.Crm.SE.OrgDBOrgSettingsTool.exe Retrieve /u <組織の固有ID>
3. SetRegardingLookupDefaultEntityType に値が設定されていない
ことを確認します。
4. 以下のコマンドで値を設定します。以下の例では初期の
エンティティとしてサポート案件 (incident) を指定しています。
Microsoft.Crm.SE.OrgDBOrgSettingsTool.exe Update /u <組織の固有ID> SetRegardingLookupDefaultEntityType incident
5. Update successful のメッセージが出れば更新完了です。
6. 画面より初期値が変わっていることを確認します。
まとめ
こちらのツールを利用することで各種設定を安全に
変更できます。他にも気になるオプションがあれば
コメントをいただければ紹介いたします。
‐ Dynamics CRM サポート 中村 憲一郎