Microsoft Azure 仮想マシンに SQL Server を導入、設定する際のポイント 1
Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team
清水
みなさん、こんにちは。最近はクラウド環境に DB サーバーを構築することが増えてきていると思います。今回は、クラウド環境における高可用性 DB サーバーの構築を前提とし、 Microsoft Azure の Windows 仮想マシン(以降仮想マシン)を作成する際のポイントをお伝えしたいと思います。仮想マシン作成時のポイントをお伝えした後、 SQL Server のデータベースエンジンを導入、設定する際のポイントもお伝えする予定です。まず、 1 回目は仮想マシンの作成前に必要な準備についてお伝えします。
仮想マシン作成前の準備
Microsoft Azure で以下のような作業をお願いします。
- 仮想マシンが接続する仮想ネットワークの作成
- 仮想マシンが参加する Active Directory 及びドメインコントローラー(以下 DC )の構築
- SQL Server の高可用性機能を使用するためには、 Active Directory が必要です。
- オンプレミス環境の Active Directory を Microsoft Azure 環境に拡張することが可能ですが、この場合、 Microsoft Azure 環境にも DC を構築することを強くお勧めします。
- 仮想マシンを含める可用性セットの作成
- Microsoft Azure の仮想マシンを用いて高可用性を実現するためには、仮想マシンを適切な可用性セットに含める必要があります。
仮想ネットワーク及び可用性セットの詳細については、以下のサイトをご参照ください。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/services/virtual-network/ https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/virtual-machines-windows-manage-availability/
Microsoft Azure に仮想マシンを作成し、 SQL Server を導入、設定する際のベストプラクティスについては、以下のサイトをご参照ください
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/virtual-machines-windows-classic-sql-perf/
Microsoft Azure に関するその他のベストプラクティスについては、以下のサイトをご参照ください。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/
- Microsoft Azure に関するドキュメントを記載した上記サイトにアクセスし、画面上部の「ドキュメント」をクリックします。
- 以下の画面が表示されるので、「ベストプラクティス」をクリックします。
仮想マシンに必要なプロセッサ数、メモリ及びディスクサイズの検討
作成する仮想マシンの種類やサイズを選択するため、以下の検討もお願いします。
- 仮想マシンに必要と考えられるプロセッサ数及びメモリサイズ
- tempdb 及びユーザーデータベースを格納するために必要なディスクサイズ
Microsoft Azure では、当初少ないプロセッサ数、メモリ及びストレージサイズで運用を開始し、その後の負荷に応じてこれらを増やすことが可能です。
次回は、仮想マシンの種類やサイズを選択する際のポイントをお伝えする予定です。