Microsoft MPI v7.1 をリリース
執筆者: Karan Batta (Program Manager, Azure)
このポストは、7 月 7 日に投稿された Microsoft MPI v7.1 release の翻訳です。
Microsoft MPI (MS-MPI) の最新バージョンがリリースされました。最新の MS-MPI v7.1 は、2015 年 11 月にリリースされた Microsoft MPI v7 の再頒布可能パッケージの後継バージョンです。MS-MPI v7.1 のパッケージは Microsoft ダウンロード センター (英語) からダウンロードできます。
MS-MPI v7.1 に実装されている主な機能強化と MS-MPI v7 のバグ修正は以下のとおりです。
- セットアップ時の回復性が向上し、以前のバージョンのアンインストール時にレジストリのクリーン アップが適切に行われていない場合でもセットアップが正常に行われるようになりました。
- MS-MPI v7 には、同一ノード群で多数の MPI ジョブが同時実行されるとエラーが発生するという不具合がありましたが、これが修正されました。
- MS-MPI v7.1 では、Kerberos が一部のみサポートされている環境や Kerberos の構成が適切ではない環境で Kerberos 認証が失敗すると、自動的に NTLM にフォールバックされるようになりました。
- mpiexec 実行時にコマンド ラインで Unicode 文字を使用できるようになりました。また、コマンド ラインの長さに関するハードコードされた制限が撤廃されました。
- 長いパスの表記 (\\?\) が新たにサポートされました。
注 : MS-MPI 用の SDK コンポーネント (ヘッダーおよびライブラリ) は、再頒布可能パッケージのバイナリ ファイルとは別に提供されますが、再頒布パッケージと同じダウンロード ページから入手できます。
MS-MPI の詳細については、MSDN の Microsoft MPI に関する記事 (英語) および Windows HPC MPI フォーラム (英語) を参照してください。
詳細に関するご質問や今後の機能追加に関するご要望は、askmpi@microsoft.com までメールで直接お送りください。