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こんにちは、Exchange サポート チームの上田です。
Exchange Server 2003 の延長サポートが終了し、Exchange Server 2003 から Exchange Server 2010 へ移行を検討しているお客様も多いかと思います。
その中で、送信したメッセージが送信トレイに残るというお問い合わせをいただいております。今回はこの現象の解説と対処策についてご案内いたします。
- 現象
Exchange 2003 のメールボックスの代理人もしくは差出人として Exchange 2010 からメールを送信した際に、送信したメールが送信済みトレイに移動せず、送信トレイに残ります。なお、送信したメールは問題なく受信者に配信されています。
- 現象の発生条件
この現象は以下の条件にすべて合致する場合に発生いたします。
1. Exchange 2003 のメールボックスの代理人もしくは差出人として、Exchange 2010 からメールを送信している。
2. 送信者は Outlook をオンライン モードで使用している。
3. Exchange 2010 は SP3 RU1 以降が適用されている。
- 原因
この現象は、Exchange 2010 SP3 から追加された以下の機能に関する不具合に起因して発生します。
Title : 新機能 「送信済みアイテム オプション」 について
URL : https://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2013/04/10/3564596.aspx
Exchange 2010 SP3 からは、あるユーザーが別のユーザー、もしくは、代理としてメッセージを送信する場合、送信したユーザーの送信済みアイテムのみではなく、送信されたユーザーのメールボックスの送信済みアイテムにもコピーすることが可能となっています。しかしながら、それぞれのメールボックスが別サイトに存在している場合は動作しない不具合があり、以下のサポート技術情報にて公開しております。
Title : Email message that a user sends by using the "Send As" or "Send On Behalf" permission is saved only in the Sent Items folder of the sender in an Exchange Server 2010 environment
URL : https://support.microsoft.com/kb/2782683/en-us
上記の不具合は、Exchange 2010 SP3 RU1 にて修正されております。この修正された処理において、Exchange 2010 SP3 RU1 では差出人に指定したユーザーのメールボックスから必要な情報を取得します。しかしながら、その際に Exchange 2003 がその処理に対応していないため、内部処理でエラーが発生します。その結果、送信トレイから送信済みアイテムに正しくメッセージを移動できないため、送信トレイにメッセージが残る現象が発生します。なお、Exchange 2010 側にて、エラーが発生しないように処理する修正が検討されましたが、その処理を入れることによる他の機能への影響などを考慮し、残念ながら修正が見送られております。
- 対処策
以下のいずれかの対処策にて現象を回避することが可能です。
1. Outlook をキャッシュ モードで使用する。
2. 代理人もしくは差出人として指定する Exchange 2003 のメールボックスを Exchange 2010 に移動する。
3. Outlook のオプションで「送信済みアイテムフォルダーにメッセージのコピーを保存する」のチェックを外す。(ただし、送信したメールが送信済みアイテムフォルダーに保存されなくなります)