GroupBoard上でグラフを表示する
こんにちは、GroupBoard 開発チームです。
だいぶ遅くなりましたが、本年最初の GroupBoard Blog ですね。今年もよろしくお願いいたします。
さて、今回はある方面からのリクエストにお答えして、GroupBoard サイト上でグラフ表示にチャレンジしてみたいと思います。もう少し言えば、普段の業務に使っている MS Access のファイル (.mdb) 内のデータを Web上でリアルタイムにグラフ表示してしまおう、という内容です。これでサイトの見栄えもよくなりますし、データ閲覧のためにユーザーが自然と毎日サイトにアクセスするようになるので、GroupBoardサイトをグループウェアとして定着させることにも役立ちます。 (ちなみに GroupBoard 開発チームでは、開発中の製品の品質レベル推移をWeb上のグラフとしてチーム内で公開しています。)
大まかな手順としては 1) 必要なコンポーネントのインストール、 2) Webパーツの配置、 3) データ接続設定、4) グラフの設定 になります。
1. 必要なコンポーネントのインストール
GroupBoard サイト上でグラフ表示するためには、「Office 2003 アドイン : Web Parts and Components」を GroupBoard サーバー側にインストールします。インストールの手順自体は Windows SharePoint Services とほぼ同じで、実行すると自動的にセットアッププログラムが起動して、ウィザード上で指定するオプションもほとんどなくインストールを完了できます。
2. Webパーツの配置
次に、グラフを表示させたいGroupBoard サイトのトップページを開いて、グラフWebパーツ (パーツ名称は "Office ピボットグラフ"といいます) を配置します。
- 画面右上の 「共有ページの変更」をクリックし、そのサブメニューから 「Webパーツの追加」 - 「参照」をクリックします。
- 「参照するギャラリーを選択してください」のリストから、「仮想サーバー ギャラリー」をクリックします。
- 「Webパーツの一覧」から、「Office ピボットグラフ」をクリックし、ドラッグしたままトップページ上に貼り付けます。
- 目的の場所においたら、右側のWebパーツペインを [X] マークをクリックして閉じます。
3. データ接続設定
貼り付いたWebパーツはどこにも接続していないので真っ白の表示です。ここから、Access の mdbファイルへ接続してみましょう。とりあえず目的の mdb ファイルがファイルサーバー上で共有されていると仮定して進めます。なお、この作業はOffice 2003 のインストールされているクライアントマシン上で行います。
- 「Office ピボットグラフ」 Webパーツ内の「外部データ ソースに接続する。」 リンクをクリックします。
- 「データファイルの選択」ダイアログが表示されるので、ダイアログ下部にある 「新しいソース」ボタンをクリックします。
- 「データ接続ウィザード」ダイアログが表示されます。接続するデータソースで「その他/詳細」を選択します。「次へ」をクリックします。
- 「データ リンク プロパティ」ダイアログが表示されます。「プロバイダ」タブを表示して「Microsoft Jet 4.0 OLE DB Provider」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「接続」タブで、データベース名をパスを含めて指定します。データベースへのログオンアカウントを設定します (またはユーザー名・パスワードを空白にします)。「接続のテスト」をクリックして「接続のテストに成功しました」と表示されればOKです。
- 「詳細設定」のアクセス許可レベルで、「Read」だけにチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして「データ リンク プロパティ」ダイアログを閉じます。「データ接続ウィザード」がまた表示されます。
- 「データベースとテーブルの選択」で、目的のテーブルを選択して「次へ」をクリックします。
- ファイル名 (*.odc) にわかりやすい名前を記入して(そのままでもOKですが)、「完了」をクリックします。
- 「データファイルの選択」ダイアログが表示されるので、いま作成した .odc ファイルを選択してOKをクリックします。
設定が完了すると、グラフの枠と下地だけがWebパーツ内に表示されます。
4. グラフの設定
ここからは通常のExcelグラフと同じなので、詳しいかたも多いと思います。とりあえずさわりだけご紹介します。
- Webパーツ内の「フィールド リストの表示」をクリックして「グラフのフィールド リスト」を出します。
- 希望のフィールドをグラフ上にドラッグします。自動的にグラフが表示されます。
- 既定ではグラフの種類は単純な棒グラフです。グラフの種類を変更するときは「ツールバー」をクリックしてツールバーを表示させ、「グラフの種類」アイコンをクリックします。
- 希望のグラフが表示されたら、「保存」ボタンで保存します。
ためしに、Accessに付属する FPNWIND.mdbの 「得意先」テーブルにある "得意先" 件数を "都道府県" 別でグラフ表示してみました。書式設定や近似値線の表示など、Web上でもExcel同等のグラフを表示することができます。
ヒント: ページを開くたびにでるダイアログをどうにかしたい
通常のIEの設定でグラフつきページを開くと、毎回「このWebサーバーは安全でない可能性のある・・・」という物騒なダイアログが表示されます。社内サーバーでデータソース自体の安全性が保たれているのであれば、そのサイトを「信頼済みサイト」に登録することでダイアログを出さなくすることができます。
- Internet Expolereのメニューから 「ツール」 - 「インターネットオプション」 を開きます。
- 「セキュリティ」タブで「信頼済みサイト」を選択して、「サイト」ボタンをクリックします。
- 「次のWebサイトをゾーンに追加する」で、目的のサーバー名を記入して、「追加」ボタンをクリックします。(サブサイト名を指定する必要はありません。https://Server の形式でOKです。また、「このゾーンのサイトには、すべてサーバーの確認 (https://)を必要とする」 はチェックすると常にSSLでの接続を要求されるので、社内であればチェックしないでもよいでしょう。)
- OKをクリックしてダイアログを閉じます。
ヒント: ユーザーによってグラフが表示されない
データソース先へのアクセス権がないユーザーがページを開いた場合、グラフは表示されません。グラフが表示されないユーザーの場合は、まずデータソースとなる mdbファイルへアクセスできるかどうか確認しましょう。
ヒント: Office2003がインストールされていないクライアントでもグラフを表示したい
「Office 2003 アドイン : Office Web Components」をダウンロードしてインストールすれば、Office2003がインストールされていないクライアントマシンでもWeb上でグラフをみることができます。
これからもリクエストあり次第、いろいろご紹介していくつもりですのでよろしくお願いします。
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Comments
- Anonymous
April 16, 2006
Windows Update (Microsoft Update) にて 4月のセキュリティ更新プログラムが 4月12日から配布されています。その中に KB91945 という更新プログラムがあるのですが、これが...