フリーの Webパーツで Power Up !
こんにちは、GroupBoard 開発チームです。
先月以来の更新ですので、だいぶ間があいてしまいました。こちらでは4月下旬からG.W.にかけて開発上のヤマ場があったのですが、おかげさまでなんとか乗り越えて一息つけるようになりました。
というわけでBlog更新も今週から再開です。一部ではネタの枯渇もうわさされておりますが、どっこいそんなことはありません。まだまだお知らせしたいことはいっぱいありますので、お楽しみに。
先日からある方面からの依頼で GroupBoard 上で使える Webパーツの調査をしていたのですが、国内国外問わず調査してみますと、私どもも知らなかった Webパーツが いろいろな形で入手できることがわかりました。もちろん GroupBoard用として公開されているわけではありませんが、GroupBoardサイト内で使うとより効果的な Webパーツもありまして、この場をお借りして皆様にお知らせしたい、と思った次第です。
まずはマイクロソフトのサイトから無料でダウンロードできる Webパーツをご紹介します。
SharePoint Portal Server 2003 Web パーツと Web コントロール
SharePoint Portal Server 2003 は Windows SharePoint Servicesを基本コンポーネントとして使用しているので、Portal 独自の機能を利用していない Webパーツはそのまま動作することが期待できます。例えば、以下のページにて、SharePoint Portal Server用の Webパーツがいくつか公開されています。
https://www.microsoft.com/japan/office/sharepoint/downloads/webparts.mspx
今回は実際にこの中から2点ほど GroupBoard上で動作させて見ました。なお、セットアップの方法などにつきましては、ダウンロードコンポーネント内部に説明書がありますので、そちらをご参照くださいませ。ほとんどの場合、installのバッチを実行するだけの簡単なものです。
(ダウンロードページにもありますが、本来これらの Webパーツは SharePoint Portal Server 用に公開されております。この Blog が GroupBoard上での動作を保障するものではありません。)
1) ドキュメントツリービュー拡張Webパーツ
皆様からよくいただくご要望として、「ドキュメントライブラリのファイルやフォルダをツリー形式で表示したい」というものがあります。このWebパーツでは、サイト内部にある「ドキュメントライブラリ」 「フォームライブラリ」 「画像ライブラリ」の3つのライブラリタイプに対応していて、 Webパーツ内部から直接これらのライブラリ内にあるドキュメントを開くことができる優れものです。
サイトを使い込んでいくと、ドキュメントライブラリが乱立して、あちこちのドキュメントライブラリを探すようなことも起こりがちなのですが、この Webパーツはそんなときに役にたちそうです。
注意したいところとしては
1. 上記ページからダウンロードするとき、「ドキュメントツリービューWebパーツ」ではなく「ドキュメントツリービュー**拡張**Webパーツ」を選択すること。拡張とはついていますが、元の Webパーツが必要なわけではないようです。
2. GroupBoardのお役立ちツールで提供されている 「取引先ドキュメントライブラリ」には対応してないようです。これは 「取引先ドキュメントライブラリ」 が通常のドキュメントライブラリを拡張して独自のライブラリタイプとしてインストールされているためです。
2) アプリケーションランチャー Webパーツ
実用性はさておき見た目に結構インパクトがある Webパーツです。Webパーツの中からクライアントマシンのアプリケーションを起動させるというものですから・・・。(下記スクリーンショットは Downloadページのサンプルイメージです。)
というわけで自分でも作成してみました。「Windowsのワザ」などでよく出てくる 「一発でWindowsをシャットダウンする」ショートカットを登録すると・・・
みごと Webパーツ内のクリックでクライアントマシンがシャットダウンしました。自分で設定したこととはいえ、ちょっと衝撃です。
このWebパーツの使用上の注意としては
1. 説明書にもありますが、IEの設定でサイトを「信頼済みサイト」として登録する必要があります。Webパーツ配置直後ではスクリプトエラーになりアプリケーションの登録ができません。
2. アイコンのイメージは自分で ico ファイルや gif ファイルなど準備する必要があります。
3.設定は(当然といえば当然ですが)クライアントごと、ユーザーごとになります。同じユーザーでもクライアントを移動した場合は再度設定する必要があります。
今回ご紹介した Webパーツのダウンロードでは、セットアップイメージと同時にソースファイルを入手することができます。動作内容とあわせてソースコードを読めば、Webパーツ開発への理解もより深まると思います。
なお、今回ご紹介したこの SharePoint Portal Server 用Webパーツダウンロードページにて、GroupBoardでは使用できないと判明しているのは以下のものです。
- 最新のコンテンツ Web パーツ (Portalの機能を利用しています)
- エリア階層表示 Web パーツ (エリアは Portalの独自機能です)
そのほか今回ご紹介しなかった Webパーツについては確認しておりませんが、説明を読み限りでは大丈夫なのではないかと思います。もし動作確認など取れましたらまたお知らせします。
次回は海外の Webパーツのご紹介を考えております。
また、皆様からの「こんな Webパーツ見つけた」というご報告もお待ちしております。
コミュニティにおけるマイクロソフト社員による発言やコメントは、マイクロソフトの正式な見解またはコメントではありません。