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Web のプラグイン フリー化と Web サイト

プラグイン フリーな Web への移行は既に始まっています。プラグインを使用しているサイトは、プラグイン フリーで Web ブラウズを行っているユーザーのエクスペリエンスがどのようなものか把握しておく必要があります。今日の Web ブラウジングは、プラグインをまったくサポートしないデバイスで行われることが多くなってきています。また、プラグインをサポートするブラウザーでも、プラグイン フリーで実行するさまざまな方法が用意されています。

Metro スタイルの IE は、プラグイン フリー動作によって、バッテリの寿命を延ばすと共に、コンシューマーにとってのセキュリティ、信頼性、およびプライバシーの向上を図っています。以前 B8 ブログの記事でご紹介したとおり、IE10 では互換表示一覧を利用して、他のブラウザー向けのプラグイン フリーのエクスペリエンスを用意しているサイトが、IE10 ユーザーに対しても同様のエクスペリエンスを提供するようにしています。この記事では、引き続きプラグインに依拠するサイトで、Metro スタイル IE ユーザーに対して最良のエクスペリエンスを提供する方法をご説明します。

プラグインが必要なサイトでは、HTTP ヘッダーまたは meta タグによって、Metro スタイル Internet Explorer のユーザーに対してその旨を通知することができます。

HTTP ヘッダー

X-UA-Compatible: requiresActiveX=true

meta タグ

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="requiresActiveX=true" />

Metro スタイル IE10 は、これらのフラグを検出すると、デスクトップ用の IE10 にワンタッチで切り替えるオプションをユーザーに表示します。

"The site uses add-ons that require Internet Explorer on the desktop." (このサイトではデスクトップ用の Internet Explorer を必要とするアドオンを使用しています。) というメッセージが表示された、架空のビデオ サイトのスクリーン ショット。[Open] (開く)、[Don't show again for this site] (このサイトでは今後表示しない)、[Close] (閉じる) の 3 つのアクション ボタンが表示されている。

サイト開発者が指定したこれらの X-UA-Compatible フラグを認識させる方法のほか、互換表示一覧でデスクトップで実行する必要があるサイトを指定することも可能です。

このメカニズムによる対応はあくまで短期的なものです。デスクトップ ブラウジングのエクスペリエンスやプラグインの多くは、小さい画面やバッテリの制約、マウスのない環境などに合わせた設計にはなっていません。Windows デスクトップに簡単に移動する方法を提供することは、プラグイン フリー環境向けに同等のフォールバック コンテンツを用意できない場合の最後の手段と考えるべきです。

コンシューマーにも開発者にもメリットの多い、プラグイン フリーの Web への移行は、コミュニティ全体の取り組みです。IE10 では、サイトの移行中も最良のエクスペリエンスを提供できるよう、開発者の皆さんをサポートします。

- Internet Explorer 担当プログラム管理者リード John Hrvatin