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Game Studio Express 1.0 Refresh

と、言うわけで

Microsoft XNA Game Studio Express 1.0 Refreshがリーリスされました。主な新機能は

  • Windows Vistaのサポート
  • 開発者同士でのゲームバイナリ交換のサポート
  • ビットマップベースの文字描画のサポート
  • XACT 3Dオーディオのサポート
  • Xbox 360上でのゲーム独自のサムネイル画像が使えるようになった
  • その他の細かい機能追加
  • バグフィックス

 

デベロッパー同士でのゲームバイナリの交換は、GSEのビルドメニュー内の 「Package "プロジェクト名" as XNA Creators Club Game」 を選択すると、Windowsならプロジェクト名-Windows.ccgameがbin/x86/ReleaseまたはDebugフォルダ内に、Xbox360ならプロジェクト名-Xbox360.ccgameがbin/Xbox 360/ReleaseまたはDebugフォルダ内に作られます。このccgameファイルを開発者同士(GSEをインストールしている人)で共有することができます。Xbox360用のパッケージファイルを実行すると、自動的にXbox360に必要なファイルを転送してくれるので、手軽にゲームのやりとりをすることができるようになっています。

 

ビットマップベースの文字描画サポートでは、日本語を含むテキスト描画ができるようになりました。新しい項目の追加から、SpriteFontを選ぶことで、任意のフォントを追加することができます。但し、予め使用する文字を指定する必要があります。デフォルトで英数字がspritefontファイルの<CharacterRegion>に追加されています。これだと日本語文字、特に漢字を追加するのが面倒になるので、日本語メッセージファイル等からFontDescriptionを作るインポーターを作った方が良いでしょう。実際の文字描画はSpriteBatchに追加されたDrawStringメソッドを使います。他のSpriteBatchと同じようにスケールや回転ができるようになっています。

 

 Xbox360上でのサムネイルは、プロジェクトのプロパティ画面のアプリケーションタブの下のほうにGame thumbnailという項目で任意の画像を指定することで、Xbox360のMy Game画面のサムネイルを変更することができます。また、新規にプロジェクトを作った場合は既定のサムネイルが自動的に追加されます。

 

コンテント・パイプラインの記事で、どんなカスタムインポーターを書いたら良いのか悩んでましたが、日本語メッセージファイルからFontDescriptionをインポートするというのが丁度良さそうなので、次回はそれを作ってみたいと思います。