[Info] ILM FP1 の SP1 インストールパッケージは二種類あります (Error 25203 にご注意/ KB977791)
昨日、"Service Pack 1 (build 3.3.1139.2) is available for Identity Lifecycle Manager 2007 Feature Pack 1" のダウンロード開始についてお知らせしましたが、適用環境が MSDN から入手した ILM からインストールしたものか、あるいはボリューム ライセンスなど、非 MSDN からインストールしたものかで、適用するモジュールが変わってくることに注意が必要です。今回はこの点についてお知らせいたします。
対象製品 :
Article ID: 977791 - Last Review: January 27, 2010 - Revision: 1.0
Service Pack 1 (build 3.3.1139.2) is available for Identity Lifecycle Manager 2007 Feature Pack 1
https://support.microsoft.com/kb/977791
今回、修正モジュールをダウンロードして展開すると、以下のように複数のファイルが出てきます。
2009/12/30 19:50 7,576,064 CLM_2007_FP1_SP1_BULKCLIENT_FULL_KB977791.MSI
2009/12/30 19:50 3,682,816 CLM_2007_FP1_SP1_CLIENT_FULL_KB977791.MSI
2009/12/30 19:50 19,443,200 CLM_2007_FP1_SP1_FULL_KB977791.MSI
2009/12/30 19:41 9,349,632 ILM_2007_FP1_SP1_Ent_KB977791.msi
2009/12/30 19:41 9,336,832 ILM_2007_FP1_SP1_MSDN_KB977791.msi
2010/01/02 13:57 2,155 hotfix.txt
先の三つは、CLM に関するものですが、あとの二つは ILM を対象としたものです。
二つあるものの、二つ適用しなくてはいけないわけではなく、そのうち一つだけをインストールすればよいのです。
では、どちらを適用すればよいか。
MSDN から入手した環境 | ILM_2007_FP1_SP1_MSDN_KB977791.msi |
その他(ボリュームライセンスなど) | ILM_2007_FP1_SP1_Ent_KB977791.msi |
仮に、適切ではないパッケージを当ててしまった場合は以下のようなエラーが表示されます。
Error 25203. An earlier version of Microsoft Identity Integration Server was not found on this computer. The Microsoft Identity Integration Server FP1 upgrade cannot be installed.
なぜ二種類パッケージがあるの?
ILM 2007 FP1 は MSDN サブスクライバ ダウンロードなどで提供されているパッケージと、ボリューム ライセンス版パッケージで、プロダクト コードは異なっています。
製品がインストールされると、このプロダクト コードに基づき、レジストリにキーが追加されます。 (この動作は ILM に限らず弊社製品として共通の動作です)
修正プログラムのインストール パッケージは、Windows Installer で作成されることが多いのですが、この msi ファイル自体にも、システムに適用対象製品が導入されているか確認する基準として、対象製品のプロダクト コードを持ち、これを用いてシステムに製品の存在有無を確認するフェーズにおいて、レジストリ キーを参照します。
上記エラー 25203 が発生するのは、実際には導入されているにもかかわらず、異なるレジストリ キーであるため ILM が環境に存在しないと認識されてしまうからです。こうした事情があり、二つのパッケージが用意されているというわけです。
というわけで、もし上記のエラーが発生したら、違うほうのパッケージを適用してみて下さい。
ういこう