Share via


Windows Driver Kit (WDK) 8.0 がリリースされました

ご無沙汰しております。なおきお~です。

皆様、暑い日が続いいるので熱中症などにお気を付けください。

さて、8月は、ドライバ開発者の方々が熱くなるニュースとして新しい WDK 8.0 (Windows Driver Kit) がリリースされました。

そして今回のリリースでは、Visual Studio 2012 に統合されるという大幅な変更が行われています。

Windows XP の WDK 以降は、単体で開発可能なイメージであったため、少々 戸惑う方がいるかもしれませんのでサンプル コードを確認するまでの手順を紹介したいと思います。

 

まず、以下のサイトから WDK 8.0 をダウンロードするのですが、このURL のシステム要件に記載されている通り、予め Visual Studio Professional 2012 を入手いただきインストールをしておく必要があります。

 

Windows Driver Kit (WDK) 8

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/hardware/hh852362.aspx

 

要件を満たして、セットアップすると WDK 8.0 は、Program File (既定では、C:\Program Files\Windows Kits\8.0\) にインストールします。

しかし、既定では、サンプル コードはインストールしないため、以下の手順でテンプレートを使用して、ひな形を作成する必要があります。

 

① [ファイル] から[新規作成] の[プロジェクト] を選択

② 左側のペインの [インストール済み] の [テンプレート] を選択

③ [Visual C++] の [Windows Driver] を展開

④ 以下の項目から一番近いカテゴリを選択
Applications
Networking
Package
Print
Storage
Tests
USB
WDF
WDM

⑤ サブカテゴリを選択し、ウィザードに沿ってひな形を作成

 

従来の WDK で提供していたサンプルコードと同じようなサンプル コードを使用したい場合は、以下の手順でオンラインから入手する必要があります。

 

① [ファイル] から[新規作成] の[プロジェクト] を選択

② 左側のペインの [オンライン] の [サンプル] を選択

③ [Visual C++] の [デスクトップ] を選択

④ [Windows Driver] を展開

⑤ 従来の WDK の src フォルダと似たようなフォルダとなっているので一番近いサンプルをダブル クリック

⑥ ライセンス要件などを確認し問題なければ [インストール] ボタンを押下

⑦ 選択したサンプル コードが Visual Studio 2012 に登録

⑧ 以降プロジェクトの新規作成で [インストール済み] の [サンプル] から選択

 

もし、一つずつダウンロードするのは、手間であるという方は以下のサイトから全てのサンプル コードをダウンロードすることができます。

 

Windows 8 Driver Samples

https://code.msdn.microsoft.com/windowshardware/Windows-8-Driver-Samples-5e1aa62e

 

従来の WDK のようにサンプル コードを見たいと思う方は、ひと手間が必要になりますのでお気を付けください。

大幅な変更になった WDK 8.0 に関しては、Debugging などのTipsも折を見て紹介したいと思います。それではまた。