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Bing Solutions について

ブログを立ち上げてから少し時間が空いてしまいましたが、今回はこのブログのタイトルでもあるBing Solutionsについて、解説したいと思います。

知的(Knowledge)エンジンとしてのBing
Bingというのはマイクロソフトのウェブ検索エンジンのサービス名称なのですが、昨今Bingは検索エンジンから知的(Knowledge)エンジンとして進化を遂げています。つまりBingのウェブ検索エンジンの開発および運用を通じて蓄積した知識(Knowledge)や経験を、さまざまな製品・サービスのプラットフォームとして利用していただけるようにになったということです。詳しくは後述しますが、例えばマイクロソフトのWindowsやOfficeがBingを利用していますし、またサードパーティーのさまざまな製品やサービスにも利用されています。このBingの知的エンジン・プラットフォームとしての側面をBing Solutionsと呼んでいます。

さまざまなAPI群
Bing Solutionsを利用する方法としてAPIがあります。APIについてこのブログの読者の皆様にはあえて解説しませんが、ご参考までにWikipediaではこのように解説されています。本ブログでは今後それぞれのAPIについて詳しく紹介していきたいと思っていますが下記にて代表的なAPIをご紹介します。どういったものが用意されているのか、概要をつかんでいただければと思います。またそれぞれのAPIのライセンスや料金についても今後このプログでご紹介していければと思っています。

Bing Maps API - 地図を表示したり、住所を検索したりできるAPI群です。多くのサイトやサービスに利用されています。
Bing Search API - ウェブの検索結果を取得できるAPIです。画像やニュースなどにも対応しています。
Translator API - 文字通り翻訳APIです。機械学習を用いて非常に多くの言語に対応していることが特徴です。
Speech API - 文字を音声に変換したり、音声を文字に変換することができます。
Vision API - 画像の中身を分析するAPIです。本APIを用いた、顔写真から年齢を当てるサービス"How-Old.net"が最近話題になりました。 

マイクロソフト自社製品・サービスやサードパーティーでの事例
前述したようにBing Solutionsはマイクロソフトやサードパーティーのパートナー企業様のさまざまな製品・サービスに利用されています。ではBing Solutionsの使われ方についていくつかご紹介していきましょう。

Windows 10 - 2015年7月29日にリリース予定のWindows 10では新しい検索ボックスからBingを用いて簡単にウェブ検索を実行できます。
Office - Word 2013やPowerPoint 2013ではクリップアートの検索にBingの画像検索が用いられています。
Bing不動産 - Bing不動産では外部に提供しているものと同じBing Maps APIとBing Search APIを用いて不動産サービスを提供しています。
Amazon - Amazon社のFireタブレットのウェブ検索にはBingが採用されています。
Twitter - Twitter社のツイートの翻訳機能にBingのTranslator APIが採用されています。 

まとめ
今回の記事では Bing が実は Bing Solutions としてさまざまな製品やサービスに利用されていることがご理解いただけたのではないかと思います。また、ご自身が運用されている、あるいはこれから作ろうと思っている、製品やサービスにも Bing Solutions を使ってみようかなと思っていただけたなら、なお、ありがたいです。本ブログでは今回紹介した Bing Solutions の内容をAPI毎に深く掘り下げてご紹介していこうと思います。また、Bing Solutions では、今後もさまざまな新しい機能やAPIがどんどん拡充していきますので、そのアップデートも本ブログで積極的にしていこうと思っています。ぜひご期待ください。