OMPM のスキャン時間の予測方法に関するヒント
原文の記事の投稿日: 2011 年 7 月 1 日 (金曜日)
OMPM の実行時間を予測する方法は、OMPM の顧客間で共通の疑問です。ここで簡単な計算方法を示すことはできませんが、コンサルタントや顧客から提示されるいくつかのヒントを紹介します。
まず、M. Nothnagel からのアドバイスを紹介します。これは、彼が TechNet の Application Compatibility フォーラムに投稿した方法です。この方法では、簡易スキャンと詳細スキャンを組み合わせることで完了時間を予測しています。彼がフォーラムに投稿した記事は次のとおりです。
https://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-jp/sharepoint2010setup/threads (英語)
マイクロソフト プレミア フィールド エンジニアの Lee Palmer は、次のように、スキャン速度を上げるヒントを紹介しています。
パフォーマンス ゲインは 64 ビット マクロの互換性をスキャンしません。これがスキャン時間に大きく影響することがあります。私たちが推奨するのは 32 ビット Office で、64 ビット Office を展開しているお客様はほとんどいないため、実際には、このオプションを ini ファイルに設定する必要はありません。
また、シニア コンサルタントの Curtis Sawin は、Robocopy を使用してスキャン時間を予測する方法のヒントを紹介しています。
一般に、スキャンの実行時間に大きく影響するのは、スキャン コンピューターとスキャン対象のファイル共有との距離の "近さ" です。"tracert" を使用すると、スキャン コンピューターとファイル共有の間にホップがいくつ存在するかを検出できます。ホップ数が少なければ、スキャンはより短時間で完了します。
ぜひ、次の方法でスキャン時間を予測してみてください。
- いくつかのフォルダーをパイロット スキャン用に指定します (少なくとも 500 ~ 1,000 個のファイルが必要です)。
- パイロット フォルダーをスキャンするように offscan.ini を構成します。
- パイロット フォルダー リストに含まれるファイルの数を調べます。
- パイロット スキャンを実行します。
- パイロット スキャンにかかる時間を調べます。
- 運用スキャンに含まれるファイルの数を調べます。
- 運用フォルダーをスキャンするように offscan.ini を構成します。
- 手順 3.、5.、および 6. のデータを基に、運用スキャンにかかる時間を予測します。
私は robocopy をバッチ ファイルで使用してファイル数を調べました (手順 3. と 6.)。バッチ ファイルの内容は次のとおりです。
robocopy %cd% %cd% /xj /w:5 /r:2 /s /ndl /l /if *.xls /if *.xlt /if *.xla /if *.xlc /if *.xlm /if *.ppt /if *.pot /if *.pps /if *.ppa /if *.doc /if *.dot /if *.wiz >> "%userprofile%\desktop\DocumentTotals.log"
このアプローチでは、スキャンにかかる時間を "確認" するのが容易です。このアプローチでは、より快適にスキャンを実行する、つまり、スケールアウトして複数台のスキャン コンピューターを使用するように計画できます。
上記の手順を、ファイル共有の近い位置にあるコンピューターと、ファイル共有から離れた位置にあるコンピューターからそれぞれ実行して、ホップ数の違いを検出できます。
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Tips for estimating OMPM scanning times」をご覧ください。