RSA Conference 2011 - クラウド コンピューティング
サンフランシスコで行われている RSA Conference 2011 に参加してきました。今日は、RSA の考案者である Ron Rivest 氏、Adi Shamir 氏、Leonard Adleman 氏への RSA 特別功労賞の贈呈で始まりました。賞の贈呈後に参加者が立ち上がって拍手を送る場面もありました。午前中に行われた基調講演に続き、午後には選択参加型のさまざまなブレイクアウト セッションが開催されました。以下に、本日の RSA Conference 2011 のプログラムからいくつかの注目すべき内容と概要を紹介します。
- クラウド コンピューティングは注目トピックの 1 つです。多くの企業がビジネス ニーズの実現に役立てるために何らかの種類のクラウド コンピューティングを検討しているか、現在、既に何らかの形のクラウド コンピューティングを使用しています。クラウド コンピューティングといえば、当然、セキュリティが問題になってきます。このイベントには、こうしたセキュリティに関する問題の解決を支援しているベンダーが多数参加しています。
- クラウド コンピューティングの定義。クラウド コンピューティングの定義については、いくらかの混乱が生じています。NIST による定義が事実上の業界標準になっているようです。
- セキュリティの脆弱性が数多く発生しています。その理由は、セキュリティ パッチの適用という点でコンピューター デバイスが最新でないことにあります。正規の製品でないソフトウェア (オペレーティング システムまたはアプリケーション) は、正規の製品よりも悪用されやすくなる可能性があります。これは、正規の製品でないソフトウェアを実行しているコンピューターには、既知のセキュリティ脆弱性向けの最新のソフトウェア修正プログラムが適用されていないことが多いためです。
上記の項目に関して参考になる主なリソースを以下に示します。
- NIST: Cloud Computing (英語)
- Microsoft Global Foundation Services: Online Security (英語)
- Microsoft Windows Update
また、Office 2010 とセキュリティに関するガイダンスが必要な場合は、以下のページに (参考になりそうな) 多くの情報があるので参照してください。
明日以降の基調講演やブレイクアウト セッションへの参加も楽しみにしています。ただ、都市部の高層ホテルに滞在しているのですが、建物のきしむ音が耳障りで気になって仕方がないので、外の風が弱まることを願っています。しかし、どんよりとした曇り空と雨は、まるでシアトルの自宅にいるような安らいだ気分にしてくれます。今夜はもう休みます。現地にいる読者の方とは、明日お会いできるかもしれません。とはいえ、今日、一部のセッションの終了後に通路で起こりそうだった正面衝突のような事態は避けたいものです。それぞれ反対方向に移動しようとする 2 つの集団が鉢合わせして、互いに行く手を阻むような状況になってしまうのです。明日は、交通整理の警官にでも立ってもらって片側交互通行にしてはどうでしょうか。それではまた。
Ross Carter、CISSP
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「RSA Conference 2011 - Cloud Computing」をご覧ください。