Windows 10 SDK の UWP サンプルについて
Windows 10 が公開されてから、ユニバーサル Windows プラットフォームのサンプルも更新されました。5月に公開されてから、6月にサンプルの更新が行われて、最終的に Windows 10 SDK の公開後に更新されました。リリースをみると、4種類があります。
- August 2015 Update2
- August 2015
- July 2015
- Build the samples
August 2015 をベースにして、Build カンファレンス リリースからどのような変更があったのかを調べてみました。大きくは、次の2点に集約されています。
- サンプル名の変更
たとえば、ScreenCasting が AvancedCaastingになり、AllJoinSecureClient と AllJoinSecureServer が AllJoin になったり、accountpicturename と accounts が UserDataAccountManager と UserIinfo になったり、UniversalCamera が CameraStarterKit になったりしています。サンプル名が、明示的に何のサンプルを示しているかという観点の変更になっています。 - 新しいサンプルの追加
追加されたサンプルは、私が調べたところ65種類のものがありました。その一覧を記載します。
ApplicationData |
ApplicationResources |
Appointments |
AppServices |
AssociationLaunching |
AudioCategory |
BackButton |
BasicFaceDetection |
BasicFaceTracking |
BasicInput |
D2DPhotoAdjustment |
DataReaderWriter |
DeviceEnumeration |
DWriteLineSpacingModes |
DWriteTextLayoutCloudFont |
EfficientAnimations |
EfficientAnimations |
FeedReader |
FilePickerContracts |
FullScreenMode |
HtmlFormValidation |
IndexedDB |
Ink |
JapanesePhoneticAnalysis |
LanguageFont |
LockScreenApps |
Logging |
LowLatencyInput |
MediaImport |
MediaTranscodin |
MsBlobBuilder |
MultipleViews |
NfcProvisioner |
Notifications |
OCR |
Package |
PackagedContent |
PhoneCall |
Projection |
ProxyStubsForWinRTComponents |
ResizeAppView |
SecondaryTiles |
SerialArduino |
ShareSource |
ShareTarget |
Simple3DGameDX |
Simple3DGameXaml |
SimpleCommunication |
SimpleImaging |
SpatialSound |
SplashScreen |
TitleBar |
UserInteractionMode |
UserSelection |
UssdProtcol |
VoIP |
WebView |
WebWorkers |
WiFiDirect |
WiFiDirectServices |
WRLInProcessWinRTComponent |
WRLOutOfProcessWinRTComponent |
XamlCloudFontIntegration |
XamlDragAndDrop |
XamlListView |
XamlPullToRefresh |
増えたサンプルの名前を見ると、アプリ サービス(AppService)や Windows ランタイム コンポーネント ブローカー(ProxyStubsForWinRTComponents)などがあることがわかります。何が言いたいかといえば、Windows 8.1 で追加された Windows ランタイム コンポーネント ブローカーなどの技術をそのまま踏襲しているということです。また、現在の Windows デベロッパー センターのドキュメントでは API の説明はあっても、具体例のないのがアプリ サービスになります。アプリ サービスは、アプリ間の連携技術の 1 つで、アプリのバックグラウンド タスクと別のアプリが通信を行うことを可能にするものです。つまり、アプリを 1 つの機能に絞っておいて、不足する機能は他のアプリと連携させるなどができるようになります。 UWP で大幅に機能強化された、アプリ間連携の手段の 1 つが アプリ サービスになっています。
サンプルを調べてみると、UWP で機能強化された様々な使い方を覚えるのに役立ちます。
しばらく Blog を更新していなかった理由ですが、Windows 10 Insider Preview をクリーン インストールやアップグレードしてきた過程で Windows Live Writer のインストールが出来なかった時期があったためです。