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TFS 2008 用 Power Tools 近日リリース

2008 バージョンの開発者向け製品がリリースされ、「Power Tools はどうなっているのだろう」と思い始めている方も多いのではないでしょうか。というのも、Power Tools について問い合わせるメールが殺到しているからです。

ちゃんと計画していますので、どうかご安心を。できれば完成したと発表したかったのですが、残念ながら Orcas と同時にリリースすることはできませんでした。更新プログラムのリリース スケジュールは以下のとおりです。

11 26 日の週

VSTS Web Access : 2 か月ほど前に、TFS 2008 オブジェクト モデルと互換性のある CTP がリリースされました。このビルドは TFS 2008 RTM でも動作します。来週には、"最終的な" TFS 2008 互換の VSTS Web Access をリリースする予定です。このバージョンには、バク修正に加えて以下のものが含まれます。

  • 他のアプリケーションからのリンクを容易にする、さまざまな情報 (作業項目、クエリ、ファイル履歴など) に簡単にアクセスできる URL のセット
  • 新しいカスタム コントロール サンプル
  • より効率的なメモリ管理
  • ドキュメント
  • また、ローカライズ版の作成にも取りかかっています (ただし、リリースは 2 ~ 3 か月先になります)。

来週リリースするときに、新しい URL の一覧を公開します。

12 月中旬

MSSCCI プロバイダ : VS 2003、VS 2002、VS 6、その他のさまざまな IDE のホストから TFS へのアクセスを可能にする MSSCCI プロバイダは、TFS 2008 オブジェクト モデルを使用するように更新されました。その過程で、今までに報告されたバグをできる限り修正しました。更新された MSSCCI プロバイダは、12 月中旬に提供を開始する予定です。

TFS Power Tools : TFS Power Tools のメイン パッケージは、12 月中旬にリリースする予定です。現時点では 17 日の週を目標としています。各ツールは新しい TFS 2008 オブジェクト モデルに基づいてコンパイルされ、VS アドインはすべて VS 2008 IDE で動作するようになります。ただし、これらのアドインは VS 2005 IDE では動作しないことにご注意ください。VS 2005 に対応する Power Tools の最終バージョンは、9 月にリリースされました。今後リリースされる Power Tools はすべて、2008 以降の VS クライアントを対象とすることになります。もちろん、TFS 2008 における互換性の目標は達成されているので、従来の Power Tools も新しい Power Tools も、TFS 2005 サーバーと TFS 2008 サーバーの両方で動作します。したがって、IDE と互換性のある Power Tools であれば、サーバーのバージョンにかかわらず使い続けることができます。

この Power Tools の新リリースには、VS 2008 IDE との互換性に加えて、次の機能が含まれます。

Build Notification Tray アプリケーション : これはビルド通知を行うトレイ アプリケーションで、Power Tools に収録される最初のバージョンです。このツールを使用すると、自動ビルドの現在の状態を簡単に監視できます。ビルドが失敗したときに (または成功したときにも) すぐに通知を受け取ることができるので、迅速な対応が可能になります。失敗の通知は次のように表示されます。

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この通知からビルドの状況ウィンドウを開いて、ビルドの詳細を確認できます。また、ビルド内の変更セットや作業項目へ移動することも可能です。

Process Template Editor : Process Template Editor に対しては、バグ修正と小規模な機能強化を行いました。主な変更点は次のとおりです。

  • VS の [ツール] メニューへ移動し、見つけやすくしました。
  • パフォーマンスを大幅に改善しました。特に、状態の数が多い場合のパフォーマンスが向上しています。
  • ユーザーから報告された重大なバクをすべて修正しました。

Best Practices Analyzer : Best Practices Analyzer は、TFS インストールに関する問題の診断を実行し、すばやく解決するために役立つツールで、最初のバージョンは 9 月にリリースされました。今回の Power Tools リリースでは、TFS 2008 および TFS 2008 がサポートするさまざまな追加構成に対応できるように更新されています。

WI と WIT の破棄 : tfpt コマンド ラインのサポートを追加し、作業項目や作業項目の種類を完全に削除できるようにしました。TFS 2008 には、このためのサーバー側サポートが追加されていますが、クライアント側サポートを追加する時間はありませんでした。正式リリースに組み込まれるまでの間、このサポートは Power Tools で提供していく予定です。

Power Tools の新リリースを入手するまでは、現在のバージョンを TFS 2008 で使い続けることができます。ただし、Process Template Editor などの IDE ベースのツールは、12 月のリリースを待たなければ VS 2008 では動作しません。これらのツールを使用する場合は、新リリースまで Team Explorer 2005 をコンピュータに残しておく必要があります。

お楽しみに!

Brian

投稿 : 2007 年 11 月 20 日 (火) 8:31 AM bharry

分類 : Visual Studio Team System, TFS

Brian Harry さんのブログ - https://blogs.msdn.com/bharry/archive/2007/11/20/upcoming-power-tool-release-for-tfs-2008.aspx より。

この翻訳については、Brian Harry さんのご了承を得ています。