Share via


VS 2008 Beta 2 の予定外の期限切れに関するご注意

VS/VSTS/TFS 2008 Beta 2 VPC の予定外の期限切れに対する最終的な対応策の用意ができました。昨日、有効期限を変更した新しい VPC イメージをアップロードしました。この問題が発生するのは VPC イメージだけです。セットアップ プログラムを使用してインストールした場合は、予定より早く期限切れになることはありません。

この問題の背景について詳しいことは、Jeff のブログ記事または私のブログ記事をご覧ください。新しい VPC は、2008 年 3 月 (当初の期限) まで有効です。

この問題で皆様にご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫びいたします。ベータを VPC としてリリースすることは私たちにとってまったく新しい試みであり、今回がその初めてのリリースでした。これを教訓とし、今後は十分気を付けたいと思います。

VS 2002 をリリースしたときのことを思い出しました。QA の承認を得た後、私たちは "最後" のファイルをいくつか社内サーバーにリリースしてスタッフに試してもらい、同時に生産用 DVD のマスター イメージを作成し、複製会社に送付しました。2 ~ 3 日後、ドイツの他社 (MCS だったと思います) の方から電子メールが送られてきました。VS 2002 を使用していたところ、有効期限は 1 年後に設定されているのに、どういうわけか VS 2002 が期限切れで起動しなくなったというのです。調べたところ、正しい RTM プロダクト キーではなく期限付きのベータ プロダクト キー ファイルを最終的なビルドでも使っていたことがわかりました。もちろん、これは緊急を要する事態であり、すぐに正しいファイルでリビルドしました。この事態の要因となったプロセス上の問題は、今回の一件を発生させた原因とそれほど違いません。有効期限を設定するテクノロジは Office チームが開発したもので、私たちはそれを借用していました。当然、キー ファイルを作成したのも Office チームであり、私たちはそのまま製品に組み込みました。Office チームと VS チームがやり取りする間に手違いが生じ、誤ったファイルを使うことにつながったのでしょう。今回のケースでは、Windows チームが期限付きの VPC ベース イメージを作成し、それを VS チームで使用しました。有効期限についてはダブルチェックを行っていませんでした。

VS 2002 の一件があってからは、チェックリストにプロダクト キーの項目を追加し、最終ビルドに有効期限が設定されていないキーが組み込まれることを確認しています。今後は、チェックリストで VPC イメージの有効期限をチェックするので、リリースに設定された有効期間中に期限切れになるようなことはないと断言できます。

今回の件についてお詫びすると共に、今後このようなことが起きないよう万全の対策を講じることをお約束いたします。新しいことを始めるときには、だれしも一定の期間、試行錯誤によって学ぶことになります。私たちも人間ですから間違いを犯します。ただ、私たちが間違いを犯した場合は多くの人に影響が及びます。そのことを肝に銘じ、十分に注意しているつもりですが、どうしてもミスは発生してしまいます。ここで紹介した対策によって、皆様がそれほど大きな影響を受けずに済むことを願っております。

今後ともよろしくお願いいたします。

Brian

投稿 : 2007 年 10 月 30 日 (火) 6:58 AM bharry

分類 : Visual Studio Team System, Visual Studio, TFS

Brian Harry さんのブログ - https://blogs.msdn.com/bharry/archive/2007/10/30/final-word-on-unexpected-vs-2008-beta-2-expirations.aspx より。

この翻訳については、Brian Harry さんのご了承を得ています。