[ゼロからはじめるWindows Phone 7プログラミング] 第1回 ~無償の開発環境を揃える~

[ ゼロからはじめるWindows Phone 7プログラミング ]
第1回 ~無償の開発環境を揃える~

この連載は、Windows Phone 7用アプリケーションの開発経験がない方を対象にした、プログラミング入門の連載です。

[ はじめに ]
2010年11月に、米国にてWindows Phone 7を搭載したスマートフォンが発売されました。
このブログの記事を書いている時点では、日本でWindows Phone 7搭載機はまだ発売されていません。
しかし、Windows Phone 7用のアプリケーションを開発する環境は整っています。
興味があれば、誰にでもWindows Phone 7用のアプリケーションを開発することができるのです。
本連載は、何かしらのプログラミング経験があることを前提しているものの、プログラムを書いたのはずいぶん前だった方や、マイクロソフトのプラットフォーム上で動くアプリケーションを書いたことがない方でもわかるように説明していきます。

[ 開発に必要なもの ]
Windows Phone 7のアプリケーションは、Windows Phone 7の実機がなくても開発できます。
開発に必要なツール類は、以下のものです。
- 開発ツール (Visual Studio及びExpression Blend)
- 動作の検証用ツール (Windows Phone 7のエミュレーター)
- 上記のツール類を動かすためのPC

[ 開発ツールのダウンロード ]
開発に必要なツール類は、APP HUB(アップ ハブ)と呼ばれる以下の開発者向けWebサイトから無償でダウンロードすることができます。
https://create.msdn.com/ja-JP/

このサイトに行き、左上のほうに表示されている「ツールをダウンロードしよう」と書かれた部分をクリックし、次に表示されたページの「今すぐイン」と書かれているところをクリックすると、ツール類のダウンロードが始まります。

インストールされるツール類は、以下のものです。
- Visual Studio 2010 Express (アプリケーションを開発するツール)
- XNA Game Studio 4.0 (ゲームを開発するためのツール。Visual Studioに組み込まれます)
- Windows Phone Emulator (作成したアプリを動かすためのエミュレーター)
- Microsoft Expression Blend for Windows Phone (デザイン用のツール)
- Silverlight (作ったアプリケーションを動かすためのプラットフォーム)
- .NET Framework 4 (ツール類を動かすために必要)

「今すぐイン」をクリックすると、下記のダイアログが表示されますので、[実行]ボタンを押してください。

あとは、表示されるメッセージに従ってインストールします。
開発ツール類は英語版が提供されますので、メッセージが英語で表示されます。
いくつかポイントとなるメッセージを順に並べました。

使用許諾契約のメッセージこの中の英語で書かれている文章が、今回ダウンロードするソフトウェアの使用許諾です。
この使用許諾を受諾していただける場合は、[Accept]ボタンをクリックしてください。

インストール開始のダイアログ以下のダイアログが表示されたら、[Install Now]ボタンをクリックしてインストールを開始してください。
[Customize]ボタンをクリックすると、インストール先のフォルダを選ぶことができます。
この先は、約350MBのツール類をダウンロードしますので、少し時間がかかります。

インストールが完了すると、以下のようにスタートメニューにツールが登録されます。

[ 既にBlend 4日本語版がインストールされているとき ]
インストール先のPCに、既にExpression Blend 4の日本語版がインストールされている場合は、ダウンロードしたExpression Blend for Windows Phoneはインストールされません。
Blend 4がインストールされている環境の方は、下記サイトよりBlend 4のサービスパックをインストールしてください。
サービスパックに、Windows Phone 7用のアプリケーションを作るための機能が含まれています。
Microsoft Expression Blend 4 Service Pack 1 (SP1)

次回は、開発ツールであるVisual Studioについて説明します。

マイクロソフト
田中達彦