フローチャートにソフトシャドウ

今週は 3D ソフトウェアっぽいテクニックを紹介します。ソフトシャドウ、まあ要するにぼかしのきいた影のことなのですが、Visio で 3D モデリングのようなことができる、と書くとちょっとインパクトがありますね。

まずは使用前と使用後を見比べてください。

使用前

使用後

影は塗りつぶしの設定画面でいろいろと調整することができます。透明度をいじることができるので、単純にこの値を上げるだけでもだいぶ洗練された雰囲気にはなります。純色だときつい印象のある影が薄くなり、立体感も出ますね。Visio のフローチャートの既定スタイルも影の透明度をあげてあります。

今回は透明度は使わず、光源の位置を少し意識し、影の周囲をぼかすようなパターンを使って立体感を出しています。

図形を右クリックして、[書式] - [塗りつぶし] と選択して塗りつぶしパターンの設定画面を呼び出します。この図面では影が右下にあるので、光が図形の左上からあたっているようなパターンに変えましょう。色は変えずに、塗りつぶしのパターンを 36 に、パターンの色を 01 にします。左上を中心とした白のグラデーションがかかり、左上から柔らかい光があたっているように見えるはずです。

さて、影の設定のポイントはパターンです。今回は四角なのでパターン 35 を、色は 01 で白、パターンの色は 00 の黒を選択してください。スタイルは一応 03 (影が右下に来る) を選びます。影の中の黒が外に近づくにつれて白くなっているパターン、ソフトシャドウの出来上がりです。OK を押して図面で確認してみてください。

ちなみに最初に書き忘れましたがこれはあくまで擬似ソフトシャドウなのでこの手のエフェクトに詳しい人に自慢しないほうがいいと思います。専門家に見せたら影のボケ具合で一瞬で 2 次元図であることがばれました (実話)。

四角っぽい図形ならだいたい影のパターン 36 でうまくいくでしょう。丸い図形の場合はパターンを 40 に変えてみてください。これが 40 にした場合のソフトシャドウです。

プレゼンテーション用の素材にもなりそうですね。

あとポイントとしては、影に凝るときは図形の輪郭の線は消すか、線の色を薄い色にしたほうがデザイン性が高くなるようです。このあたりは好みと流行によるでしょう。

ところで、Visio にはソフトシャドウが常に表示されている場所があります。それはステンシルの中…

<担当: M>
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