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Azure API Management の Premium レベル

このポストは、2 月 5 日に投稿された Azure API Management Premium の翻訳です。

 昨年 9 月に一般提供が開始された Azure API Management は、SLA で 99.9% の可用性が保証され、さまざまな規模やタイプのお客様にとって非常に大きな力となっています。ある大企業では、膨大な数の内部 API のカタログを開発者ポータルを活用して作成し、企業内の俊敏性や共同作業を促進するためにご利用いただいています。また、小規模な ISV では API エコノミーの一部として、API Management 経由でのデータやサービスの販売にご活用いただいています。

提供開始以来、お客様からは、大規模な API プログラムに対応できる容量、キャッシュ容量やスループットの増大、対応リージョンの拡大、ミッション クリティカルな API プログラムに対する SLA の強化など、さまざまな機能拡充のご要望をいただいていました。今回、Azure API Management に新たに Premium レベルのサービスを導入し、上記のご要望を実現すると共に以下のようなさらなる強化を行いましたのでお知らせいたします。

  • API 呼び出しを 1 ユニットあたり 10 億回に拡大、スループットを Standard レベルの 5 倍に強化
  • キャッシュ容量が 5GB に増加
  • SLA で 99.95% の可用性を保証*

 

上記のクォータや保証内容の拡大のほかに、Premium では重要な新機能を導入しました。

複数リージョンのサポート

複数リージョンのサポートにより、複数インスタンスの API プロキシを 15 か所の Azure データ センターのうち任意の場所に容易にデプロイできるようになりました。その際 Azure Traffic Manager が自動的に構成されるため、要求は最寄りのプロキシに動的にルーティングされます。また、あるリージョンで問題が発生した場合には、その次に近いプロキシにフォールバックされます。API Management の高パフォーマンスのキャッシュは高い評価をいただいている機能の 1 つですが、今回の複数リージョンのサポートにより、このキャッシュ機能は高パフォーマンス API プログラムに対応する次のレベルへと進化しています。詳細についてはこちらのドキュメント (英語) をお読みください。

Azure Active Directory の統合

Azure Active Directory から開発者ポータルにサインインできるようになりました。この機能は、内部で API Management を使用している場合や、パートナーが Azure Active Directory を使用している場合に非常に便利です。また、ソーシャル ネットワーク アカウントによるサインインなどのその他の ID システムを無効化することもできます。詳細についてはこちらのガイド (英語) をお読みください。

仮想プライベート ネットワーク

多くのお客様が既に仮想ネットワークにある程度の投資を行い、Azure Virtual Network や ExpressRoute を活用されています。Premium レベルでは、デプロイ先の各リージョンからお客様の Virtual Network に接続する機能が利用できます。相互証明書認証のサポートに加えて VPN が統合されたことにより、新たな方法でバックエンドの API の安全性を確保できるようになりました。詳細についてはこちらのページ (英語) をご覧ください。

Azure API Management は毎週のように更新が行われ、新機能が導入されたりパフォーマンスが向上したりしています。最新情報は変更履歴 (英語) または Twitter アカウント (@AzureApiMgmt) でご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

* Premium レベルの SLA では 2 つ以上のリージョンにデプロイすることが要件となっています。また、この SLA はプレビュー期間中には適用されません。