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DocumentDB の一般提供をまもなく開始

このポストは、3 月 5 日に投稿された DocumentDB moving to general availability の翻訳です。

マイクロソフトは、包括的に管理された NoSQL ドキュメント データベース サービスである Azure DocumentDB の一般提供をまもなく開始することを発表 (英語) しました。

現在プレビュー版として公開されており、4 月 8 日に一般提供が開始される予定です。DocumentDB では、煩わしいスキーマの制約やインフラストラクチャ管理の必要なしに、データを保存、クエリ、処理するための新しいアプリケーションを開発することができます。ユーザーのニーズが絶えず変化し、競争が激化する今日において、マイクロソフトはインフラストラクチャよりもアプリケーションを重視したデータベース サービスの提供を目指しています。マネージド サービスとして DocumentDB を利用することで、仮想マシンのプロビジョニング、管理、スケーリングといった高負担の作業が不要になり、データベース アカウントを数分で作成し、必要なリソースをプロビジョニングして、アプリケーションの規模に合ったデータベースのスケーリングを行うことが可能になります。

DocumentDB プレビュー版のリリース以来、お客様と緊密に連携し、このサービスに関する新しいアプリケーションや機能を公開してきました。MSN ではユーザー データの保存に DocumentDB を採用し、Web とモバイルの MSN ユーザーにサービスを提供しています。通信事業者の Telenor 社は DocumentDB の採用 (英語) により、新しい Office 365 プロモーション システムの市場投入までの時間を大幅に短縮しました。

「Azure DocumentDB は私たちの作業に無理なく適合し、スキーマの途中変更も非常に簡単でした。属性やクラスの追加や変更に関しても、バックエンドはまったく問題ありませんでした。」

Telenor 社、モビリティ アーキテクト、Andreas Helland 氏

開発者の皆様がさまざまな用途に DocumentDB を活用してくださることを期待しています。DocumentDB の使いやすさ、パフォーマンス、スケーラビリティは、IoT システムから没入型の販売、コンテンツ エクスペリエンスまで、幅広いアプリケーション シナリオに適しています。

DocumentDB は、要求レベルの高い企業や大規模なコンシューマー向けサービスのニーズに応えるために開発されました。さらに、NoSQL データベース サービスの優れた機能と性能を組み合わせて提供することを目指しています。

 

  • 基本的な SQL と JavaScript 構文による高度なクエリ: DocumentDB を利用して多様な JSON ドキュメントを保存し、基本的な SQL 構文と統合言語 JavaScript を使用してドキュメントに対するクエリを実行します。DocumentDB のクエリ言語 (英語) では、基本的な SQL 言語による高度なリレーショナル クエリおよび階層クエリをサポートしています。これは、JavaScript の型システム、式の評価、関数呼び出しモデルを基盤としています。
  • 自動インデックス作成による書き込みの最適化: ドキュメントの保存とクエリを同時に行うアプリケーションを開発し、ユーザーを問わず整合性の取れた結果を返すことができます。DocumentDB は書き込みが最適化され、スキーマに依存しないため、ドキュメントに対して継続的に大量の書き込みが行われても整合性の取れたクエリ結果を返します。既定では、データベース エンジンですべてのドキュメントとプロパティにインデックスが自動的に作成されるため、スキーマやセカンダリ インデックスは必要ありません。
  • 複数ドキュメントのトランザクション: DocumentDB の複数ドキュメントにおけるストアド プロシージャやトリガーのトランザクション実行により、データベース層への複雑なトランザクション処理が不要になります。ストアド プロシージャやトリガーを使用することで、データベース内で実行される小規模な JavaScript プログラムの JSON ドキュメントを効率的に処理できます。DocumentDB は JavaScript と緊密に統合されているため、プログラミング言語や型システムとデータベース スキーマのインピーダンス ミスマッチを回避することができます。
  • 調整可能な整合性レベル: DocumentDB では、データ整合性を調整することで、最適なアプリケーション パフォーマンスを実現できます。データ整合性オプションは、適切に定義され、予測可能で使いやすく、読み取り整合性とパフォーマンスのバランスを調整するのに便利です。DocumentDB ではセッション整合性が維持され、高パフォーマンスの読み取りと書き込みによって Read-Your-Writes が保証されます。

 

4 月の一般提供開始の発表に併せて、Standard 料金レベルに新しいパフォーマンス レベル (英語) と時間単位での課金制度が導入されます。これにより、より柔軟かつ詳細にサービス容量を選択できるようになります。各データベース アカウントにデータ パーティションを追加して、パーティションごとのパフォーマンス レベルを適用することで、アプリケーション固有のニーズに対応できるようになります。将来ニーズに変更が生じた場合は、費用対効果の高い方法でリソースを使用するために、パフォーマンス レベルを調整できます。

これから Azure DocumentDB の利用を開始されるお客様は、一般提供の開始時にアカウントが新しいサービスに自動的に移行されます。DocumentDB では、.NET、Node、Java、Python のサポートを含むさまざまな SDK が提供されています。また、DocumentDB が HDInsight (英語)Azure Search (英語) など、Azure の他のデータ サービスと確実に統合するよう取り組んでいます。

DocumentDB を開発にご活用いただければ幸いです。今後も新しい機能を継続的に追加していく予定です。引き続き皆様のご意見もお待ちしています。下記のコメント欄やフォーラム (英語) を利用するか、ツイートに #DocumentDB タグを追加して、フィードバックをお寄せください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Azure DocumentDB チーム