[Skype for Business for iOS/Android] - 履歴が重複表示される事象について
こんばんは。 Japan Skype for Business Support Team です。
Skype for Business for iOS/Android のモバイルクライアントにおいて、不在着信履歴や通話履歴が重複して表示されるケースがあります。 これは、クライアント自身がコールを受信した際にローカルで記録される履歴と、Exchange のメールボックスに配信された通知メールを、EWS で取得した履歴が、一致したコールであると判断できずマージ処理されないために発生します。 発生する環境やシナリオとして、現在以下の2種類が確認されておりますが、現バージョンにおいては実装上の動作となります。
- PC クライアントにより不在着信履歴が保存されるケース
PC クライアントとモバイルクライアントの両方に、同時にサインインしている場合に発生します。
Exchange 連携が有効で Unified Messaging が無効な場合、PC クライアントが不在着信履歴メールを保存します。
モバイルクライアントはこの不在着信履歴メールを EWS で取得し、ローカルに残された履歴とは別に表示します。
_ - SSCH (Server Side Conversation History) で通話履歴が保存されるケース
SSCH は Skype for Business Server 2015 と Skype for Business Online で追加された機能となります。
モバイルクライアントを制御する UCWA サービスが、通話履歴の情報をユーザーのメールボックスに配信します。 (UCWA)
モバイルクライアントはこの不在着信履歴メールを EWS で取得し、ローカルに残された履歴とは別に表示します。
_
< 不在着信履歴の例 > _ |
< SSCH 通話履歴の例 > |
・ほぼ同時に履歴が残されるため時刻が一致します・同じ番号が表示されます | ・SSCH による配信が遅れるため数分程度時刻が異なります・PSTN GW の設定に依存して SIP ドメインが付加されます |
_
Unified Messaging を有効にすることで、不在着信通知メールが Exchange Server / Exchange Online から配信される場合は EWS で取得しないため重複表示とはなりません。 また、オンプレミスの Skype for Business Server 2015 では SSCH を配信しないことも可能なため、重複表示に対する対策にはなります。 なお、Skype for Business Online では SSCH を現状無効化することはできません。
_
免責事項:
本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。