Skype for Business 2016 のアドレス帳ダウンロードの不具合
Japan Lync Support Team です。
Skype for Business 2016 をご利用の場合、ユーザー検索の動作に問題があることが確認されております。
ご迷惑をお掛けしますが、状況について本 Blog にて公開させて頂きます。
<2016 年 1 月18 日追記>
本不具合につきましては Skype for Business 2016 クライアントの 2015 年 12 月更新プログラム (KB3114372) にて修正されております。
MSI 形式の Skype
for Business 2016 をご利用の場合は以下の URL より更新プログラムをインストールしていただければと存じます。
TITLE:MS15-128:
Description of the security update for Skype for Business 2016: December 8,
2015
URL:https://support.microsoft.com/en-us/kb/3114372
なお、2016年1月18日現在での最新の更新プログラムは 2016年1月更新プログラム (KB3114516) となりますため、2015年12月更新プログラムを適用後、2016年1月更新プログラム (KB3114516) を適用いただくことを推奨とさせていただきます。
TITLE: January 12, 2016, update for Skype for Business 2016 (KB3114516)
URL: https://support.microsoft.com/en-us/kb/3114516
※ 2016年1月更新プログラム
(KB3114516) の前提条件として 2015 年 12 月更新プログラム (KB3114372) のインストールが必要になります。
C2R 形式の Skype for Business
2016 をご利用の場合は自動でアップデートされるのをお待ちいただくか、Word 2013 や Outlook 2013 より [ファイル] -
[Office アカウント] - [更新オプション] - [今すぐ更新] をクリックしてください。
[現象]
Skype for Business 2016 の 32 bit 版でユーザー検索を行う方式をアドレス帳をダウンロードする方法に設定されている場合、ユーザー検索を行うことができません。
[原因]
Lync アドレス帳であるファイル "GalContacts.db" がダウンロードできないため、ユーザー検索が行えません。
本事象は Skype for Business 2016 32 bit 版の実装上の不具合により発生しています。
[回避策]
・ClientPolicy のオプション "AddressBookAvailability" で "WebSearchOnly" を指定する。
・64bit 版の Skype for Business 2016 を使用する。
[追加情報]
WebSearchOnly は弊社オンライン サービスの Skype for Business Online で採用している方式となり、サーバーで変更したアドレス情報をリアルタイムで検索することが可能となります。
※ "WebSearchOnly" はユーザーが検索を行うと、Skype for Business(Lync) サーバーに都度問合せ、結果の取得を行う機能です。
ユーザー情報を都度サーバーに問い合わせすることは、サーバーへの負荷、ネットワーク負荷を懸念されますが、
巨大な環境では "WebSearchAndFileDownload" でローカル保存される GalContacts.db が 100MB のオーダーとなります。
Lync アドレス帳のダウンロード プロセスで、複数のユーザーが同タイミングで更新がかからないように設計はされておりますが、
社員数が多い企業様では、サイズが大きくなった GalContacts.db のダウンロード時間が重なってしまう状況も十分に考えられます。
本機能はLync Server 2010 からの新機能になっており、Office Communications Server との互換性を保つために、初期値として "WebSearchAndFileDownload" が設定されている状況でございますが、上記負荷を考慮すると、弊社としては "WebSearchOnly" のご利用をお勧めいたしております。
Microsoft 社内での展開も "WebSearchOnly" です。
ご利用いただくには設定変更をいただかなければならず、ご不便、お手数をおかけいたしますが、どうかご理解くださいますようお願いいたします。
なお、現在までに "WebSearchOnly" を設定いただいたことによる、障害、問題などは報告されておりません事をあわせて報告させていただきます。
下記にテスト用のポリシー、またグローバル スコープに "WebSearchOnly" を設定する手順を記載します。
WebSearchOnly 設定方法 (Test 用)
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1. Lync Server 管理シェルを起動します。
2. 下記のコマンドで、テスト用のポリシーを作成いたします。
New-CsClientPolicy -Identity TestPolicy -AddressBookAvailability WebSearchOnly
3. 下記コマンドでテスト用のユーザーに作成したポリシーを適用します。
Grant-CsClientPolicy -Identity <テストユーザーの SIP アドレス> -PolicyName TestPolicy
4. ポリシーが正常に設定されたかを確認します。
Get-CsUser -Identity <テストユーザーの SIP アドレス> | Select-Object ClientPolicy
"WebSearchOnly" 設定方法 (グローバル スコープ 用)
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1. Lync Server 管理シェルを起動します。
2. 下記のコマンドで、グローバル スコープ (個別に設定されているユーザー以外) のポリシーを変更します。
Set-CsClientPolicy -AddressBookAvailability WebSearchOnly
なお、Client Policy 設定後、サーバー側のフロントエンド サービスに反映するまでに、最長で 10 分程度時間がかかります。
設定後、しばらくお待ちいただいた後、クライアント側でサインアウト・サインインをご実施ください。
この度は弊社製品不具合につき、ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。
日本マイクロソフトはこの問題を製品実装の問題と認識しており、現在修正に向け調査を行っております。
修正等に関する情報が入り次第、本 Blog でも情報をアップデートさせていただきます。
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