Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part2 展開
Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part2 展開
Japan Lync/Skype サポートの久保です。
Lync/Skype for Business VDI Plug-in についてシリーズで解説していきたいと思います。
Part2 となる今回は、展開についてです。
展開については、以下の Blog に非常に詳しく解説されていますので、
ぜひご確認ください。
Deployment Details for the Lync VDI Plug-in
https://blogs.technet.microsoft.com/nexthop/2013/09/23/deployment-details-for-the-lync-vdi-plug-in/
ペアリング時の資格情報
ローカル コンピューターは、ドメインに参加していても参加していなくてもどちらでも構いません。
ドメインに参加しているコンピューターの場合、SfB へのサインイン アカウントと、ローカル コンピューターへのログオン アカウントが一致している場合は、資格情報の入力は不要です。
ドメインに参加しているコンピューターの場合、SfB へのサインイン アカウントと、ローカル コンピューターへのログオン アカウントが一致していない場合は、資格情報の入力が必要です。
ドメインに参加していないコンピューターの場合、ローカル コンピューターから VDI Plug-in で SfB サーバーへサインインするための資格情報の入力が必要です。
証明書の展開
VDI Plug-in がインストールされている場合、ローカル コンピューターから Lync Server へ直接通信が行われます。
ローカル コンピューターとサーバーとの通信を TLS で暗号化する必要があるため、証明書が利用されます。
ローカル コンピューターがドメインに参加している場合、Lync Server が AD CS で発行された証明書を利用している場合、
Active Directory の機能により自動的に CA 証明書がインポートされます。
また、一般的には F/W などの障害もないため CDP への接続に障害が発生する可能性も低い環境となります。
ローカル コンピューターがドメインに参加しておらず、ワークグループで運用されている場合、
CA 証明書のインポートと CDP への接続ができる環境を展開する必要があります。
具体的に言うと、ローカル コンピューターへの内部のエンタープライズ CA のルート証明書のインポートが必要となります。
帯域制御
デスクトップ クライアントで音声・ビデオ通信が利用する帯域は、会議ポリシーで帯域制御をおこなうことが可能です。
VDI Plug-in が通信する音声・ビデオ通信に対しても、会議ポリシーで帯域制御をおこなうことが可能です。
そのため、ローカル コンピューターと Lync Server が直接通信をするメディア トラヒックに対し帯域制御をおこなう場合は、
会議ポリシーによる帯域制御を展開してください。
CsConferencingPolicy のパラメーター
AppSharingBitRateKb
アプリケーション共有で使用されるビット レート (kbps)。既定値は 50000 kbps です。
AudioBitRateKb
音声の送信で使用されるビット レート (kbps)。有効範囲は 20 ~ 200 kbps で、既定値は 200 kbps です。
電話会議とピアツーピア両方の通信セッションに関係します。
FileTransferBitRateKb
ファイル転送で使用されるビット レート (kbps)。既定値は 50000 kbps です。
VideoBitRateKb
ビデオの送信に使用されるビット レート (kbps) です。既定値は 50000 kbps です。
電話会議とピアツーピア両方の通信セッションに関係します。
TotalReceiveVideoBitRateKb
会議で使用するすべてのビデオに対して許容される最大ビット レート (kbps)、
つまり、すべてのビデオ ストリームの合計値を指定します。既定値は 50000 kbps です。
なお、QoS の制御をおこなう必要がある場合は、後述の VDI Plug-in の QoS に関する Blog を参照ください。
更新プログラムの適用
弊社製品の基本的な考え方として、常に最新の更新プログラムを適用して運用していただくことを想定しております。
デスクトップ クライアントに対して多くの更新プログラムが公開されています。
VDI Plug-in に対しても、同じ更新プログラムを適用可能です。
そのため、VDI Plug-in に対しても常に最新の更新プログラムを適用した状態で運用を行ってください。
過去の事例として、最新の更新プログラム適用によりデバイスとの相性問題が解決したという事例があります。
また、サポート サービスを提供させていただくにあたり、最新の更新プルログラムの適用をしていただいていない場合、
ログの解析などのご要望をお受けいたしかねる場合がございます。
関連 Blog
Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part1 展開の計画
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2017/10/11/vdi_part1/
Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part2 展開
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2017/10/11/vdi_part2/
Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part3 アーキテクチャー
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2017/10/11/vdi_part3/
Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part4 トラブル シューティング
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2017/10/11/vdi_part4/
Skype for Business Server 2015 VDI Plug-in Part5 リソース キット
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2017/10/11/vdi_part5/
はじめよう VDI 第 1 回 ~基礎知識編~
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/10/22/vdi-1/
はじめよう VDI 第 2 回 ~確認項目編~
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/10/27/vdi-2/
はじめよう VDI 第 3 回 ~通信編~
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/11/21/vdi-3/
はじめよう VDI 第 4 回 ~QoS 編~ – Skype/Lync Support Team Blog JAPAN
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/03/25/vdi-4/
Office 2013 with SP1 と Lync VDI 2013 Plug-in の共存環境
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2015/12/28/office-2013-with-sp1-lync-vdi-2013-plug-in/
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