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インターネットから Office ファイルを開く時にエラーとなる現象について

こんにちは、Office サポートの荒井です。

今回の投稿では、Windows 7 64bit で 32bit 版の Office 2010 以降の製品を使用しているクライアントから、インターネット上の Office ファイルを開く時に、エラー メッセージが表示されファイルが開かない現象について説明します。

 

現象

インターネットから Officeファイルのリンクをクリックし、[開く] を選択すると、Office アプリケーションの動作が停止したり、エラーメッセージが表示され、ファイルが開かない場合があります。

[caption id="attachment_1965" align="alignnone" width="300"]図1: ファイルを開くダイアログ 図1: ファイルを開くダイアログ[/caption]

 

[caption id="attachment_1975" align="alignnone" width="300"]図2: doc ファイルを開いた場合のエラー例 図2: doc ファイルを開いた場合のエラー例[/caption]

[caption id="attachment_1985" align="alignnone" width="300"]図3: doc ファイルを開いた場合のエラー例 図3: doc ファイルを開いた場合のエラー例[/caption]

 

[caption id="attachment_1995" align="alignnone" width="300"]図4: xls ファイルを開いた場合のエラー例 図4: xls ファイルを開いた場合のエラー例[/caption]

[caption id="attachment_2005" align="alignnone" width="300"]図5: xls ファイルを開いた場合のエラー例 図5: xls ファイルを開いた場合のエラー例[/caption]

 

[caption id="attachment_2015" align="alignnone" width="300"]図6: ppt ファイルを開いた場合のエラー例 図6: ppt ファイルを開いた場合のエラー例[/caption]

 

現象発生の条件

この現象は、以下の条件に合致する場合に発生することを確認しています。

  1. [インターネット] ゾーンと見なされる URL からOfficeファイルを開いている
  2. Windows 7 (64bit) + IE11 の拡張保護モードを有効に設定している

 

※ IE11 の拡張保護モードが有効になっているか確認する手順

[インターネット オプション]-[詳細設定]

[caption id="attachment_2016" align="alignnone" width="300"]図7: インターネット オプション ダイアログ 図7: インターネット オプション ダイアログ[/caption]

 

原因

IE の技術的な制約によって、64bit の プロセス整合性レベル [低] の IE プロセスから、32bit の COM アプリケーション (今回の場合ですと、Office 製品) の ElevationPolicy の判定ができません。

そのため、Office アプリケーション起動時に期待するプロセス整合性レベル [中] に昇格して起動できないため、上述のようなエラーが発生します。

 

対処方法

運用要件に合わせて、以下いずれかの方法をご検討いただきますようお願いいたします。

  1. IE の [インターネット オプション]-[セキュリティ] から、該当の URL を [信頼済みサイト] もしくは [ローカル イントラネット] に追加する
  2. Officeファイルのリンクをクリックしたとき、[開く] を選択するのではなく、[保存] を選択する
  3. [拡張保護モードを有効にする] オプションのチェックを外し無効にする

 

参考情報

タイトル : IE10 & IE11 : 拡張保護モードの実態

アドレス : https://blogs.technet.microsoft.com/jpieblog/2013/11/29/ie10-ie11/

 

タイトル : 保護モードの Internet Explorer の理解と機能

アドレス : https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb250462(v=vs.85).aspx

 

今回の投稿は以上です。

 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。