FAQ: Windows Phone アプリをApp Hubに提出する手順を教えてください(一般的なアプリケーション)
Windows Phone アプリ開発者から寄せられるよくある質問について整理します。
Q. Windows Phone アプリをApp Hubに提出する手順を教えてください
A. 手順については、下記をご覧ください。
Windows Phone Marketplace 用のアプリケーションの開発と公開の概要
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ff941089(v=vs.92).aspx
パブリック マーケットプレースにゲーム以外のアプリを提出する手順の説明 (App Hub)
https://create.msdn.com/ja-jp/home/about/submit_walkthrough/submit_apps_marketplace
特に重要なのは、下記の図の7番にあるアプリケーションの画像です。
こちらについては、次の文書で解説しています。
アプリケーションのアートワーク
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh394033(v=vs.92)
次の表は、アプリケーションのタイルのサイズとファイルの種類の要件を示します。こちらは、透明の背景を含められます。
ファイル |
サイズ (ピクセル) |
ファイルの種類 |
使用箇所 |
プロジェクト ファイル* |
サンプル |
---|---|---|---|---|---|
アプリの小さいアイコン |
62 x 62 |
PNG |
電話にインストールされたアプリケーションの一覧 |
||
アプリの大きいタイル |
173 x 173 |
PNG |
アプリケーションが固定された場合の [スタート] 画面 |
||
ゲームの小さいアイコン |
62 x 62 |
PNG |
電話にインストールされたゲームの一覧 |
||
ゲームの大きいタイル |
173 x 173 |
PNG |
ゲームが固定された場合の [スタート] 画面 |
次の表は、Windows Phone Marketplace アプリケーションのタイル アートワークのサイズとファイルの種類の要件です。こちらは、透明の背景を使用しないように、と説明されています。
これらの画像は、Windows Phone Icons Maker (https://wpiconmaker.codeplex.com/) を利用すると簡単に作成できます。
アートワーク |
サイズ (ピクセル) |
ファイルの種類 |
使用箇所 |
アプリのサンプル |
ゲームのサンプル |
---|---|---|---|---|---|
モバイル用のアプリの小さいアートワーク |
99 x 99 |
PNG |
端末上の Marketplace カタログ |
||
モバイル用のアプリの大きいアートワーク |
173 x 173 |
PNG |
端末上の Marketplace カタログ |
||
PC 用のアプリの大きいアートワーク |
200 x 200 |
PNG |
PC 上の Marketplace カタログ |
次の表は、アプリケーションのスクリーンショットのサイズとファイルの種類の要件です。
アートワーク |
サイズ (ピクセル) |
ファイルの種類 |
サンプル |
---|---|---|---|
アプリケーションのスクリーンショット |
480 x 800 |
PNG |
スクリーンショットについては、Windows Phone Marketplaceのポリシー 4.6に従う必要があります。注意点として、「スクリーンショットにフレームレートカウンターやデバッグ情報を含めない」というのがあります。
Visual Studio からWindows Phone アプリケーションを デバッグ実行すると、フレームレートカウンターが表示されてしまいます。
要件 |
要件の詳細 |
テストの手順 |
---|---|---|
4.6 アプリケーションのスクリーンショット |
アプリケーションごとに、1 個以上 8 個以下のスクリーンショットを提示する必要があります。これらのスクリーンショットは、ユーザーが購入する前のカタログの詳細ページに表示されます。 スクリーンショットには、アプリケーションのグラフィックのみを含めます。エミュレーターのクロム、フレーム レート カウンターまたはデバッグ情報は含めないでください。Microsoft によって指定および事前に承認された情報オーバーレイの追加を除いて、スクリーンショットをグラフィカルに拡張できません。これらのオーバーレイの詳細については、このブログ投稿を参照してください。 注意: アプリケーションのスクリーンショットには透過 PNG 画像ファイルを使用しないでください。詳細については、「方法: Windows Phone Marketplace 用のスクリーンショットを作成する」を参照してください。 詳細ページのスクリーンショットは 480 x 800 ピクセルの PNG ファイルにする必要があります。 |
|
Visual Studio からWindows Phone アプリケーションを デバッグ実行すると、フレームレートカウンターが表示されてしまいます。
理由は、Appクラスの コンストラクターに入っているコードにあります。
App.xaml.cs
if (System.Diagnostics.Debugger.IsAttached)
{
// 現在のフレーム レート カウンターを表示します。
Application.Current.Host.Settings.EnableFrameRateCounter = true;
// 各フレームで再描画されているアプリケーションの領域を表示します。
//Application.Current.Host.Settings.EnableRedrawRegions = true;
// 試験的な分析視覚化モードを有効にします。
// これにより、色付きのオーバーレイを使用して、GPU に渡されるページの領域が表示されます。
//Application.Current.Host.Settings.EnableCacheVisualization = true;
// アプリケーションの PhoneApplicationService オブジェクトの UserIdleDetectionMode プロパティを Disabled に設定して、
// アプリケーションのアイドル状態の検出を無効にします。
// 注意: これはデバッグ モードのみで使用してください。ユーザーが電話を使用していないときに、ユーザーのアイドル状態の検出を無効にする
// アプリケーションが引き続き実行され、バッテリ電源が消耗します。
PhoneApplicationService.Current.UserIdleDetectionMode = IdleDetectionMode.Disabled;
}
App.xaml.vb
' デバッグ中にグラフィックスのプロファイル情報を表示します。
If System.Diagnostics.Debugger.IsAttached Then
' 現在のフレーム レート カウンターを表示します。
Application.Current.Host.Settings.EnableFrameRateCounter = True
' 各フレームで再描画されているアプリケーションの領域を表示します。
'Application.Current.Host.Settings.EnableRedrawRegions = True
' 試験的な分析視覚化モードを有効にします。
' これにより、色付きのオーバーレイを使用して、GPU に渡されるページの領域が表示されます。
'Application.Current.Host.Settings.EnableCacheVisualization = True
' アプリケーションの PhoneApplicationService オブジェクトの UserIdleDetectionMode プロパティを Disabled に設定して、
' アプリケーションのアイドル状態の検出を無効にします。
' 注意: これはデバッグ モードのみで使用してください。ユーザーが電話を使用していないときに、ユーザーのアイドル状態の検出を無効にする
' アプリケーションが引き続き実行され、バッテリ電源が消耗します。
PhoneApplicationService.Current.UserIdleDetectionMode = IdleDetectionMode.Disabled
End If
これを回避する方法は、4通りあります。
・Visual Studio からのデバッグ実行の後、Windows Phone Emulatorの戻るボタンでアプリを終了し、デバッグ実行も終了。その後、アプリケーションリストから、アプリを起動して、スクリーンショットを作成する。
・Visual Studio のソリューションエクスプローラーから、プロジェクトを右クリックして、[配置]メニューで、アプリを配置。その後、アプリケーションリストから、アプリを起動して、スクリーンショットを作成する。
・Windows Phone SDKのApplication Deployment ツールを使って、XAPを読み込み、アプリを配置。その後、アプリケーションリストから、アプリを起動して、スクリーンショットを作成する。
・Appクラスのコンストラクター内のコードを書き換え、Application.Current.Host.Settings.EnableFrameRateCounterの値をfalseに設定する。Visual Studio からのデバッグ実行の後、スクリーンショットを作成する。
もう一つ重要なことは、アプリの審査を行うテスターへのメモです。
テストのメモが重要なのは、主に2つあります。
・アプリの使い方のポイントを伝え、スムーズに審査を完了してもらうこと
・英語表記を画面内に利用している場合に、「この表記は、アプリのデザインの一部です」と明記すること
後者は、英語表記を「ローカライズし忘れている不具合かもしれない」と誤解されるのを避ける意味合いがあります。合わせてアプリの詳細説明にも記載しておけば、予期せぬリジェクトを避けられます。
App HubのFAQもご確認ください。https://create.msdn.com/ja-JP/home/faq