Azure Database for PostgreSQL / MySQL とは
Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team
坂本 禎尚
今年 2017 年の 5 月 10 日から 12 日にかけてシアトルで開催された Build 2017(年次開発者会議)において、オープンソースのリレーショナル データベースである PostgreSQL と MySQL をフルマネジードの PaaS サービスとして Azure 上で提供することを発表しました。
それぞれ、Azure Database for PostgreSQL と Azure Database for MySQL という名称でパブリック プレビューの状態で提供が開始されています。
現状、これらのサービスは東日本、西日本リージョンをはじめとして全部で 11 のリージョンで提供されています。
PaaS のリレーショナル データベースとしては、2010 年から SQL Server を Azure SQL Database としてサービス提供してきており、昨年 2016 年にデータ ウェアハウス専用用途として Azure SQL Data Warehouse を提供開始しました。Azure Database for PostgreSQL と Azure Database for MySQL は、これらに続く新たなリレーショナル データベースの PaaS サービスとして提供されるということになります。
これらのサービス群は Azure Service Fabric 上に構築された Sterling という仕組みの上で稼働しています。Sterling は Azure SQL Database で最初に採用されましたが、Azure SQL Database にはなんら依存しない形で作られているので、今回のような PostgreSQL や MySQL もこの基盤で動かすことができるようになっています。Sterling については、また別の機会があればそこでご紹介します。
それでは、早速、PostgreSQL のデータベースを作ってみましょう。
1. まずは、PostgreSQL サーバーを作成し、必要な Computing Unit (CU) を選択するところまでが最初のステップです。数分でデプロイが完了するはずです。
2. 次に、クライアントから接続することができるようにするには、Azure SQL Database や Azure SQL Data Warehouse でもおなじみの Firewall の設定を行い、接続を許可するクライアントの IP アドレスを設定する必要があります。
3. PostgreSQL のクライアント ツールは数多くありますが、今回は、pgAdmin から接続してみた結果です。
Azure SQL Database と同様、ソフトウェアのインストール作業や面倒な初期設定作業を行うことなく、あっという間に PostgreSQL のデータベース サーバーを立てることができました。
ちなみに、MySQL のデータベースも上記の 1, 2 の手順で同様に立てることができます。
気になるお値段は(プレビュー価格ではありますが)
PostgreSQL : https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/postgresql/
MySQL : https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/mysql/
公式ドキュメント
PostgreSQL : https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/postgresql/
MySQL : https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/mysql/
ご興味のある方は、是非試してみて下さい。