Microsoft BizSpark スタートアップ事例:不動産に革命を起こす「NinjaLock」
株式会社ライナフ(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 滝沢 潔)は、スマートロック「NinjaLock」をはじめとするデバイスと周辺アプリケーションを提供するスタートアップ企業です。Microsoftが運営するスタートアップ向けプレミアムプログラムBizSpark Plus(Microsoft Azure無償利用枠年間1200万円)を2015年秋より活用しています。
不動産に革命を
株式会社ライナフは、2014年11月に滝沢氏が創業し、2015年2月に野瀬氏が、3月に鐘江氏が参画しスタートしました。自社開発IoTスマートロックデバイス「NinjaLock」をはじめとするデバイスと周辺アプリケーションの提供を通じ、不動産業界の革命に挑戦しています。
「スマート内覧」サービスを開始
2016年2月1日より「NinjaLock」を活用した不動産向け無人内覧サービス「スマート内覧」のサービスを開始しました。「スマート内覧」は「NinjaLock」が提供する、特定の相手に特定の時間帯のみ利用可能な鍵の開閉権限を付与する機能を活用し、内覧を希望する人がインターネット上の専用サイトから鍵の開閉権限を取得し、賃貸管理会社の営業担当者が立ち会うことなく、自由な時間に一人で内覧が可能となるサービスです。三菱地所が運営する「ザ・パークハビオ上野」にてサービスの実証実験が開始されています。
サーバープラットフォームとして Microsoft Azure を選択
「当初、他社のパブリッククラウドの利用を検討し構築を進めていましたが、弊社が開発するスマートロック「NinjaLock」や不動産向けソリューションは、人々の生活におけるインフラを目指しており、安定した稼働と高い信頼性が必要と考えた結果、サーバーの見直しを実施しました。マイクロソフトが提供するMicrosoft Azureは、クラウドインフラとして高いスケーラビリティとSLAを実現するだけでなく、グローバルな基準に準拠したセキュリティとプライバシーを確保しております。今後の世界展開を考慮したスケーラビリティと安定性を確保するために、ライナフが提供するサービスにおけるインフラの中核として、今後マイクロソフトのプラットフォームを採用する方針を決定しました。」(滝沢氏)
「スマート内覧の仕組みはLinuxの中にウェブサーバーとしてApacheを、データベースとしてMySQLを利用しています。今までMicrosoft AzureはWindows向けのものかと思っていましたが、Linux やオープンソース技術も問題なく使えますし、ClearDBというMySQL の マネージドサービスもそろっており短期間で運用環境を構築することができました。」(鐘江氏)
今後の展開について
「今後、居室に設置するコミュニケーション用デバイスにWindowsタブレットの採用を予定しております。企業・官公庁をはじめ、業務向けにおいても高い実績を持つWindows端末により十分なセキュリティ対策、安定性を実現することで、三菱地所様をはじめとした法人のお客様をはじめ、同社の物件を内覧する個人のお客様にも安心してご利用いただけると考えております。」(野瀬氏)
今後は、Windowsタブレットをホームゲートウェイとして活用すべく連携を進め、機械学習機能を用いたお客様の帰宅・出勤時間データと室内データとの連携や、それに基づく最適な温度調整のリコメンデーション、カメラやセンサーネットワークによるセキュリティサービスなどの実現に向けた検討を行っていく予定だという。
株式会社ライナフ についてライナフは、スマートロック「NinjaLock」をはじめとするデバイスと周辺アプリケーションを提供する企業です。 『LifeをよりEnoughへ』をコンセプトに掲げ、不動産×ITを事業領域として、人々の生活をより充実させるデバイス・サービスの提供と不動産業界を変革するプラットフォームの創出に向け、挑戦しております。
株式会社ライナフWebサイトhttps://linough.com