Red Hat のイメージ作成の際にクレジットがあるにもかかわらず契約が一時停止になる
新しく Red Hat イメージが提供開始になりました。注意点としてサードパーティ製製品のため別途料金が発生しますので以下の点ご注意ください。
事象
Red Hat Enterprise Linux (以下RHEL) のイメージ作成後に無料枠があるにもかかわらず契約が一時停止になる
原因
無料評価版・メンバーシッププラン (MSDN / BizSpark / MPN) の無料枠 (クレジット) は、マイクロソフトの製品についてご利用いただけますが、サードパーティ製品に対して発生する料金については無料枠はご利用いただけません。Azure のテンプレート イメージに用意しているRHELイメージは、Linux の仮想マシン料金以外にも別途 RHEL 用の使用料金が発生します。この結果、RHEL は無料枠から引き落としできず、課金が発生しますが、使用制限などがある場合には、料金を課金できずサブスクリプションが一時停止します。
仮想マシン作成の際に、以下の通り注意事項の記載がありますのでご留意ください。
Pricing - Use of this Pay-As-You-Go image carries a separate hourly charge that is in addition to Microsoft's Linux VM rates. Total price of the VM consists of the base Linux VM price (shown on the next pages) plus RHEL VM image surcharge. See Red Hat Enterprise Linux pricing for details. (RHEL の料金)
No free trials, no monetary credit trials - Provisioning a VM from this image requires a subscription with no spending limit and a verified payment method (usually a credit card) associated with the subscription. If you provision RHEL VM without removing the spending limit your subscription will get disabled and all VMs/services stopped. If you do run into this state, to re-enable the subscription remove the spending limit. Your remaining credits will be restored for the current billing cycle but RHEL VM image surcharge will go against your credit card if you choose to re-start and continue running it.
日本語訳:
料金 - 従量課金イメージを使うことで、Linux VMレートに加え、別の時間単位の課金が発生します。仮想マシンの合計の料金は、ベースとなるLinux VM の値段とRHEL VM イメージの値段の合計になります。詳しくはRed Hat Enterprise Linuxの料金のページをご参照ください。(RHEL の料金)
無料評価・クレジット評価はありません – このイメージからVMを作成の際には、使用制限と承認された支払方法 (通常はクレジットカード) がサブスクリプションに紐づけられている必要があります。もし使用制限が取り除かれていないサブスクリプションにおいて RHEL VMを作成した場合には、サブスクリプションが無効化され、すべてのVMおよびサービスが停止されるので注意ください。その状態に陥った場合には、使用制限を解除することでサブスクリプションを有効化することが可能です。有効化後も、残りのクレジットについては現在の請求期間において保存されそのまま使えますが、RHEL VMイメージを使い続ける場合には、継続して課金が直接クレジットカード等に発生します。
対処策
Azureクレジットの適用対象外のサービスをお使いの際には、別途料金が発生します。無料評価版の場合は従量課金へのアップグレードと、メンバーシッププラン (MSDN / BizSpark / MPN) の場合には、クレジットカード等を設定の上、使用制限を解除してください。
料金を発生したくない場合には、BYOL (ライセンスを自分で用意する) イメージとして、オンプレミス環境で VHD を構築し、アップロードしてご利用ください。詳細については、以下をご参照いただければ幸いです。
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Microsoft Azure Support Team