Partager via


[Microsoft Flow] Flow の最大実行数についての考え方

 

皆さん、こんにちは。 BI Data Platform サポートチームです。
今回は、Microsoft Flow の各利用プランにおける最大実行数についての考え方についてご案内します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 各プランによる違い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

各プランにおける 1 か月あたりの最大実行数については、以下にURLに詳細があります。

Title : プラン | Microsoft Flow
URL : https://japan.flow.microsoft.com/ja-jp/pricing/?currency=JPY

Flow には大きく分けて以下の 4 つのプランがあります。

1. Flow Free
2. Flow for Office 365 and Flow for Dynamic 365
3. Flow プラン 1
4. Flow プラン 2

プランによって、最大実行数について以下の違いがあります。

<最大実行数がユーザーごとで制御されるプラン>
Flow Free : 1 ユーザーあたり 750 回 / 月

<テナント全体の最大実行数をユーザーで共有するプラン>
Flow for Office 365 : 2,000 回 × 所有ライセンス数
Flow プラン 1 : 4,500 回 × 所有ライセンス数
Flow プラン 2 : 15,000 回 × 所有ライセンス数

このように、Flow Free をご利用いただいているユーザーは 1 ユーザーあたり 750 回/月 と最大実行数が固定となりますが、Flow for Office 365 や Flow プラン 1、プラン 2 をご利用のユーザーに関しては、テナントでの最大実行数を各ユーザーで共有します。そのため、Flow を利用する人数によって、記載の最大実行数よりも多い回数を実行可能である場合があります。

テナント全体で共有するプランの場合は、その範囲内であれば 1 ユーザーあたりの制限はなく、2,000 回を超える場合でもご利用いただけることを検証にて確認しています。

例えば、テナントにて Flow for Office 365 のライセンスを 100 所有している場合は、テナント全体の所有ライセンス数が 2,000 (回) × 100 (ライセンス) = 200,000 (回) となりますが、極端な例では 2 人で 100,000 回ずつ使用することも、100 人で 2,000 回ずつ使用することも可能です。運用状況に応じてご検討ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ プランが混在する場合について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

テナント内にプランが混在する場合に関しては、以下のとおりとなります。

- Flow Free をご利用のユーザー : 1 ユーザーあたり 750 回/月 となります。
- Flow for Office 365 and Flow for Dynamic 365、Flow プラン 1、Flow プラン 2 をご利用のユーザー : テナント全体の最大実行数を合算し、各ユーザーにて共有します。

例)
- Office 365 Enterprise E3 を 100 ライセンス所有 (Flow for Office 365 が使用可能)
- Flow プラン 2 を 1 ライセンス所有

この場合のテナント全体の 1 か月あたりの Flow の最大実行数は、以下のとおりです。
(2000 [回] × 100 [ライセンス]) + (15000 [回] × 1 [ライセンス]) = 215,000 (回)

しかしながら、1 ユーザーライセンスあたりの、最大実行頻度については以下のとおりとなります。

[Microsoft Flow for Office 365 のライセンスが付与されているユーザー (この例の場合、最大 100 名)]
1 ユーザーライセンスあたりの最大実行頻度 5 分

[Flow プラン 2 のライセンスが付与されているユーザー (この例の場合、最大 1 名)]
1 ユーザーライセンスあたり、最大実行頻度 1 分

以上から、ユーザーにどのライセンスを付与するかによって、最大実行頻度に違いが出ることにご留意の上、ユーザーへのライセンス付与をご確認、ご計画いただきますようお願い申し上げます。

また、フロー作成時にプランの選択はできず、ユーザーに付与されたライセンスに従い実行されます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ テナント全体での最大実行数のご確認方法
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

テナント全体での最大実行数と実行回数については、Flow の管理センターより以下の手順でご確認いただくことが可能です。

--------
確認手順
--------

1. 管理者アカウントにて、Flow にアクセスします。

2. Flow ポータルにて、画面上部ナビゲーション バー上の [設定(歯車アイコン)] - [管理センター] をクリックします。

clip_image001

3. 画面左カラムの [テナント] - [クォータ] をクリックします。

4. 当月分のフローの実行回数を確認します。

5. 画面右の [フロー実行の総数] をクリックすると、[クォータの詳細] として、各ライセンスに紐づいた実行回数を確認できます。

※ フローの総数の算出に関しては、所有しているライセンス数に基づきますため、明示的なユーザーへの付与の必要はございません。

例) 所有している 100 ライセンスのうち、10 ライセンスのみ付与済みで、90 ライセンスはまだ付与していないという場合でも、Flow for Office 365 プランをご利用の場合は 2000 [回] × 100 [ライセンス] = 200,000 [回] となります。

6. [テナントのすべてのデータを .csv ファイルにダウンロードする] をクリックしていただくことで、各 Flow について以下の情報が CSV ファイルとしてダウンロードできます。

<CSV ファイルとしてダウンロードできる情報>

- 名前
- 所有者
- 環境
- 環境 ID
- 状態
- 使用された実行数

clip_image002

実行数がどのようにカウントされているかについては、以下の公開情報をご参照ください。

Title : 課金と使用状況の測定に関する質問
URL : https://flow.microsoft.com/ja-jp/documentation/billing-questions/

--引用開始-----------------------------------------
実行と見なされるものを教えてください
自動トリガーによるか手動での開始かにかかわらず、フローはトリガーされるたびに、1 つの実行と見なされます。
--引用終了-----------------------------------------

※ 本 Blog の内容は、2018 年 1 月現在の内容となっております。